滝川西(北海道)「全力疾走、全力野球!文武両道の滝川西は人間力向上を目指す!」
常に全力で取り組む滝川西
滝川西野球部
■北海道の自然に恵まれた公立高
校舎敷地が存在する滝川市は、石狩平野の北部(空知平野)に位置し、市の西部には石狩川が流れている自然環境に恵まれた地域である。昭和48年4月に滝川市の市立高校として設立された北海道滝川西高等学校。「文武両道」を目標に掲げ、部活動の加入率は90%を超え、多くの部(局)が全道大会や全国大会に進出し、活躍している。
■滝川西高校野球部の紹介
2017年には第99回全国高等学校野球選手権大会に19年ぶり3回目の出場を果たし、チーム全体での「全力疾走」で多くの高校野球ファンを沸かせた。現在は2年生13名・1年生19名の計32名で活動している。オフシーズンには、ボールやバットをペンに変えて勉強に励むなど、「文武両道」を掲げている学校の様子がうかがえた。
現チームのキャプテンは遊撃手の吉田尚平。「このチームの強みは、人間力・堅い守備・繋ぐ意識のバッティング。このオフシーズンのテーマは人間力・集中力・忍耐力の向上と体の土台作り、何事にも全力で行うことをテーマにしています。そして、このチームは『全国制覇』を目標にしています。」と語ってくれた。
■チームがスタートしてからの思い出深いエピソードは?
滝川西は、秋季北海道大会では初戦で敗れるなど、非常に苦しい新チームのスタートになったが、その相手こそ、秋季北海道大会と明治神宮野球大会を制した札幌大谷だった。吉田キャプテンにとってもこの札幌大谷戦は印象深い試合になったようだった。「自分たちの全ての面での弱さを痛感させられ、とても悔しい気持ちでした」と話す。ただ、この敗戦の次の日には、「春には絶対に倒す」という気持ちに変化していたという。
■新チームを引っ張ってきた選手は?
吉田キャプテンは昨秋活躍した選手について「全員が大活躍でした」と話す。「試合に出ている人は一生懸命自分のプレーをしましたし、ベンチやスタンドにいる人も、大きな声で声を枯らして応援してくれました」と、キャプテンもチームメイトに信頼を寄せている様子だった。
春以降のキーマンにも「全員に可能性があります。冬を超えないと先の事は分かりません。1人1人が長所を生かし何ができるか考え、チームのためになってくれると期待しています」と話してくれた。
■この冬の意気込み!
「弱さを克服できるのが、この冬の滝西の取り組みだと思います。何事にも全力で、嫌いなことからも逃げない。しっかり取り組み、春夏に必ず繋げられるような冬にします。」
(吉田キャプテン)
このオフシーズンの課題は?
トレーニングの様子
ここからは、滝川西高校の一塁手・渡邊聖副キャプテンを加えてお二人にお話を伺いました!
Q.秋の大会や練習試合が終わって見つけた課題を教えてください。
吉田:まずは試合の入り方です。固くなり自分達の野球が出来ませんでした。他にも集中力など、数えきれないくらいあります。
渡邊:劣勢になると全体的に雰囲気が落ちます。それにより全力疾走でさえ怠る人が出てきます。自信の無さと心の弱さが目立ちました。
Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください。
吉田:組織力、集中力、忍耐力、人間力の向上。肉体強化と体の土台作りもそうですが、技術的なことよりも精神面でもっと成長したいです。
渡邊:嫌いなことから逃げない、辛くても苦しくても乗り越える。心の強さ、人としての成長、強い体を作るなどやること満載です。
Q. 応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?
吉田:チーム力、組織力、人間力、集中力、チームの雰囲気を特に見て欲しいです。
渡邊:全力疾走、全力野球の滝西を見て欲しいです。
Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?
吉田:他のチームに絶対に負けていない!という部分はまだありませんが、それを鍛えるための冬だと思うので、春夏は全てにおいて負けていないと思います。
渡邊:全力疾走は辛いですが好きです。「人間力」で負けないチームにしていきます。
Q.このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!
吉田:オフシーズンは日本一になれるくらいの精神力、集中力、忍耐力を身につけます。そして自分も相手もコントロール出来るように人間として大きく成長します。
渡邊:嫌いなことから逃げない心を育てる。心のコントロールが出来るようになる。人間力を育て、どこにも負けない自信をこのオフシーズンに身につけたいです。日本一を目指して!
吉田選手、渡邊選手、ありがとうございました!
[page_break:辛い時こそ力を合わせて戦う!]辛い時こそ力を合わせて戦う!
勉強もしっかりと行う滝川西野球部
ここからは佐久間拓部長にお話を伺います!
Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。
全力疾走、全力野球という原点に戻りました。
Q. 昨秋の大会を振り返り、冬の強化ポイントを教えてください。
春夏と悔しい思いをしてきたので、選手達も「秋は絶対に勝つ」という決意で臨んでいたと思います。ただ、技術に頼るのではなく、地に足のついた自分達の野球をやることを念頭に置いています。秋大会は負けたものの、次に向けて大きな原動力を得ることが出来ました。冬は自分と向き合い、弱さを自覚して克服できるかどうかが大切になってくると思います。
Q. 厳しい冬の練習に挑んでいる選手たちにメッセージをお願いします!
時間は待ってくれません。この1日1日一瞬一瞬にベストを尽くしましょう。その積み重ねだけが夢をつかむ唯一の方法です。最高の舞台で最高のプレーをする姿を想像してみてください。そのためだったら何だって乗り越えられるはずです。辛い時こそ仲間で、チームで、力を合わせて戦いましょう。
佐久間部長、そして滝川西高校野球部の皆様ありがとうございました!
文=編集部
今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!