平成から「9」の年に行われた選抜優勝チームの共通事項は?
左から比嘉公也氏、今村猛投手
今年は2019年。1989年1月8日から平成がスタートして、30年となります。今回は9の年に行われた選抜を振り返っていきたいと思います。
10年周期・9の年で見ていくとある共通事項が浮かんできます。そう、すべて「初優勝」が絡んでいるんです。
まず平成最初の選抜となった1989年。この年、優勝したのは東邦(愛知)でした。4度目の優勝でしたが、過去3回の優勝はすべて戦前。戦後だと初めての選抜優勝でした。平成最初の優勝チームに輝いたのは東邦です。
延長10回裏、1点を勝ち越されるも、その裏に2点を入れ逆転サヨナラ勝ち。鬼の阪口といわれた阪口慶三監督が涙を流しながらインタビューに答えている姿が印象的ですよね。
そして10年後の1999年。この年に優勝したのが沖縄尚学(沖縄)です。現在の沖縄尚学の監督である比嘉 公也さんがエースとなり、決勝では水戸商を7対2で破り、沖縄県勢として初優勝を果たしました。またこの大会の入場行進曲としても採用されたのが沖縄出身の女性2人組の音楽グループ「kiroro」の「長い間」でした。当時、中高生だった読者の皆様、青春のど真ん中だった球児のお父さんお母さんは思い出の曲として印象に残っていると思います。まさにベストタイミングでの優勝でした。
さらに10年後の2009年は広島東洋カープで活躍する大型右腕・今村猛投手擁する清峰(長崎)が初優勝。2006年選抜では決勝まで行きながら、横浜に大敗した悔しさを乗り越え、初の悲願となりました。公立校の優勝は1995年の観音寺一(現・観音寺中央)以来。長崎県勢として初の優勝となりました。なお選抜での公立校の優勝は清峰が最後となっています。
さて平成最後で201「9」年に行われる第91回大会は初優勝チームとなるのか?それとも複数回の優勝が懸かったチームになるのか?見逃せません。