今年も秋田が中心? 尾花氏が明桜高校の総監督兼投手コーチに!
昨年から野球界では秋田県の話題が豊富だ。
つい先日も、明桜高の総監督兼投手コーチに現役時代はヤクルトでプレーし、横浜(現・DeNA)の監督も務めた尾花高夫氏が就任することが発表された。尾花氏は今年に入ってから学生野球資格回復の認定を受けており、さっそく高校野球界へと身を投じた格好だ。
明桜高は攝津正(元・ソフトバンク)や砂田毅樹(DeNA)といった投手を輩出している。また昨年のドラフトでは、山口航輝がロッテから指名を受けている名門校でもある。
尾花氏の総監督兼投手コーチ就任によって、さらなる有望株が誕生しそうだ。
尾花高夫氏が明桜高校総監督兼投手コーチに!
2018年の高校野球を沸かせた吉田輝星(金足農)写真:共同通信
もちろん、秋田県が話題に取り上げられるようになったことには理由がある。
昨夏に全国高校野球選手権大会(以下、夏の甲子園)において、金足農業高校の吉田輝星(現・日本ハム)が力投を見せたからだ。秋田県大会から夏の甲子園準決勝までひとりで勝ち抜き、チームを準優勝に導いた姿は賛否両論あれど、大きな話題となった。その快進撃は「金足農旋風」と呼ばれ、流行語大賞にもノミネートされたほど。
その吉田はドラフト1位で日本ハムへと入団した。今年からは高校時代に手が届かなかった頂点をプロの世界で目指すことになる。
プロ野球界では吉田と同じ金足農業高校の石山泰稚(ヤクルト)が、大きな飛躍を遂げた。昨シーズンは中継ぎとして開幕したが、途中から守護神を任されオールスターゲームにも出場。タイトルの獲得こそならなかったが、キャリア最多の71試合に登板し35セーブ、防御率2.08と結果を残している。
その他にも秋田商業高校出身の石川雅規はベテランらしい投球を見せており、成田翔も日米野球の侍ジャパンに招集された。
過去を振り返ると、秋田県の高校からは山田久志氏(能代高校)、落合博満氏(秋田工業高校)といったレジェンドも輩出されている。これだけ注目を集めるようになった今、秋田県から再び名選手が誕生することを期待したい。
(記事=勝田聡)