「波乱」という文字の意味について考えよう!
強いチーム、(高校野球なら強い高校)が敗れると、しばしば「波乱」という言葉が使われることがあります。この時期の高校野球のニュースなどでもこの言葉を時々目にしますね。しかしそれって、適切な言葉なのでしょうか。
大相撲には番付があります。ですから、横綱が平幕に敗れたりすると、「波乱」という言葉はあてはまるでしょう。しかし番付のない他のスポーツではどうなのか。
例えば、高校生と社会人や大学が試合をしたとして、高校生が勝てば「波乱」という言葉はあてはまるのかもしれません。
でも、高校生同士の試合で強いと思われた高校が敗れたとしても、それを「波乱」と言ってしまっていいのでしょうか?
同じ高校生同士(カテゴリー同士)。しかも、両チーム無得点から始まるハンデの設定もない試合に「波乱」という言葉は、本来は存在しないはずです。
「波乱」という言葉の使い方。ぜひ一度、考えてみましょう。
(文:松倉雄太)