草津東vs大津
草津東が12安打10得点で打撃戦を制す
本塁打を放った草津東の石津翔伍
両チーム合わせて25安打の打撃戦は効率良く得点を重ねた草津東が10対6で勝利。3回戦進出を決めた。
草津東は1回裏に連打で一死二、三塁とすると、4番・石津翔伍(2年)の左中間への適時二塁打で先制点を挙げる。2回表に1点を返されるが3回裏には一死一、二塁から石津が今度はレフトスタンドに突き刺さる3ランを放ち、リードを4点に広げた。
反撃したい大津は5回表に相手のミスと4番・小林颯(3年)の適時打で2点差と迫るが、その裏に3失策が絡み、再び4点差とされる。
それでも諦めない大津は6回表に二死満塁のチャンスを作り、2番の主将・小寺大輝(3年)が右中間を破る走者一掃の適時二塁打を放ち、1点差とする。
粘る大津を振り切りたい草津東は6回裏に6番・北井俊祐(3年)の犠飛で1点を追加。7回と8回にも適時打で1点ずつ加えて徐々にリードを広げていく。
草津東先発の背番号10・伏田侑太郎(3年)は13安打を浴びながらも、7回以降をも失点に抑える粘り強い投球を見せて完投。試合巧者ぶりを発揮した草津東が食い下がる大津に対して勝利を収めた。
「練習試合ではランナーは出るけど点に繋がらないことが多かったんですけど、今日は点に繋がったのが良かったですね」と試合を振り返った草津東の藤木泰仁監督。13安打の大津に対して草津東は12安打と安打数では下回ったが、得点圏での長打や適時打が勝利へと繋がった。
この日、本塁打を含む2安打5打点と活躍した石津は昨秋まで控えだった選手。「振る力は元々あった」(藤木監督)という有望株が冬で成長して4番の座を勝ち取った。昨秋8強と以前から力のあるチームだが新戦力の台頭でさらにパワーアップしたように感じられる。次は秋に2安打完封で敗れた滋賀学園との対戦となるが、秋とは違った姿を見せられるか。
大津は13安打と打力のあるところを見せつけたが、与四球10、4失策と守りに課題を残し。夏までにチームの成熟度を上げていければ上位進出のチャンスも見えてくるだろう。
(文=馬場遼)