中学時代から変わらない「強打の2番」として甲子園で暴れて欲しい 恩師が語った鈴木智也(桐光学園)
桐光学園の恐怖の2番バッター鈴木智也
この春、桐光学園の恐怖の2番バッターとして春季神奈川大会で大暴れしたのが18475選手だ。2回戦の橘戦では逆転の満塁ホームランを放ち、また3回戦の伊志田戦ではライトポール直撃の3試合連続の本塁打を放つなど、「強打の2番打者」の印象を強く植え付けた。
鈴木の中学時代の恩師である東京城南ボーイズの大枝茂明監督は、鈴木の活躍に思わず笑みをこぼす。というのも、大枝監督は中学時代から鈴木を「強打の2番打者」として起用しており、高校でも強打の外野手として大成していくことを期待していたからだ。
「中学時代はピッチャーもやりたいと言っていましたが、フォームが野手の投げ方でした。鈴木はやっぱりバッティングが良かったので、外野手としてイチロー選手のような強肩をアピールできる選手になってもらいたいなと思っていました。
またバントもいらない打てる2番打者として使っていて、ここぞという場面で打てるセンスのあるバッターでした」
桐光学園でも順調な成長曲線を描いた鈴木だが、大枝監督は進路選択の際には学校の雰囲気や鈴木の性格を考えて、桐光学園の野呂雅之監督の下で野球をすることを勧めたと振り返る。
東京城南ボーイズの大枝茂明監督
「実は、他にも熱心に誘ってくださる高校がありました。ですが、君の性格だとこちらの方が合っているかもよとアドバイスをしました。すると、鈴木は私のアドバイス通りに桐光学園を選びました。
やはり鈴木に合った学校だったと思いますし、鈴木も親御様も喜んでくれているようです」
そんな鈴木も、[stadium]甲子園[/stadium]に出場できるチャンスは残り1回のみとなった。夏の選手権大会の開幕までも残り1カ月を切っており、大枝監督は「最後の夏」に臨む鈴木へ熱いエールを送る。
「神奈川県にも各地で頑張っているOBがたくさんいますが、やっぱり鈴木にも[stadium]甲子園[/stadium]に行ってもらいたいですね。伝統校や名門校も多い神奈川を制して、[stadium]甲子園[/stadium]に行ってひと暴れしてもらいたいなと思います」
中学時代に思い描いた通りの成長を遂げているだけに、大枝監督の思いは誰よりも強い。
(文=栗崎 祐太朗)