試合レポート

京都外大西vs立命館

2019.07.19

京都外大西が春のリベンジ!山下の高校通算26号は場外弾!

 春の一次戦でも対戦した立命館京都外大西。春は立命館が7対6で勝利していたが、今回は京都外大西がリベンジした。

 京都外大西は1回裏、1番の吉田元輝(3年)がレフト線への二塁打で出塁すると、2番・山﨑雄大(3年)の犠打で一死三塁と先制のチャンスを作る。ここで打席に立つのは注目のスラッガーである3番・山下航汰(2年)。山下は初球を打って遊撃ゴロとなるが、立命館の内野手は後ろに下がっており、遊撃手の髙橋直輝(3年)は一塁に送球。その間に吉田が生還し、京都外大西が1点を先制した。

 対する立命館は3回表、制球の定まらない京都外大西の先発・東原健人(3年)に対して二死一、三塁とすると、3番・谷山拓郎(3年)がチーム初安打となる左前適時打を放ち、同点とする。

 追いつかれた京都外大西はその裏、先頭の吉田が安打で出塁すると、初球に盗塁を決めて二塁に進む。山﨑が送って一死三塁と初回と同じ場面で山下が左前適時打を放ち、勝ち越しに成功。上位打線の理想的な攻撃で再び京都外大西がリードを奪った。5回裏にも吉田と4番・風間祐輝(3年)の適時打で3点を追加し、京都外大西ペースで前半を終える。

 5回まで5四死球を出しながらも2安打1失点と粘りの投球を見せていた東原だが、6回表に二死二塁から適時二塁打を浴びると、続く打者に四球を与えたところで降板。2番手に経験豊富な田辺啓太(3年)をマウンドに送る。田辺は最初の打者を四球で歩かせて満塁とするも、続く打者を見逃し三振に切って取り、これ以上の得点を与えない。

 追加点が欲しい京都外大西は7回裏、一死から山下が内角低めのストレートを捉え、バックスクリーン左に消える場外本塁打を放つ。これで高校通算26本目の本塁打となったが、「センターに打ったのは初めてだと思います。今までのホームランで一番の手応え」という会心の一発で立命館を引き離した。

 京都外大西は8回にも2点を加えると、田辺は立命館に安打を1本も許さない好リリーフを見せて快勝。ベスト8進出を決めた。

 1、2番がチャンスを作って3、4番が打点を挙げるという理想的な攻撃を見せた京都外大西。上羽功晃監督が「一芸集団」と評する選手たちが個々の持ち味を存分に発揮した。準々決勝では春優勝の京都国際と対戦する。秋に1対2で敗れた難敵に対して上羽監督は「僕らは挑戦者なので束になってかかっていきたい」と意気込んでいた。

(文:馬場 遼

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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