巨人スカウト部長に聞く!木製バットに対応できているU‐18代表選手は?
木製バットへの対応を見せる石川昂弥
連日、熱戦が続くWBSC U-18ワールドカップ。日本はここまで3試合を終えて、アメリカ撃破を含む3勝を挙げており、スーパーラウンド進出に向けて大きな期待が懸かっている。
だが熱を帯びてるのは、選手やファンだけではない。
バックネット裏には多くのスカウト陣が詰めかけ、未来の日本球界を背負うであろう“金の卵”たちに目を光らせている。今大会の日本代表はここまで、奥川恭伸、佐々木朗希の「二枚看板」を欠く中での戦いを強いられているが、その他の選手たちはスカウトの目にどのように映っているのか。
アメリカ戦の視察に訪れた読売巨人軍の長谷川国利スカウト部長は、「ここにいる選手たちはずっと追いかけてきた選手」と前置きした上で、まず投手陣で目立った選手に西純矢を挙げた。
「西はまず馬力があります。カーブやスライダー、どの球種も腕が緩まないで投げることができているし、軸がしっかりしてる」
打者ではどうだろうか。
今年の日本代表チームは、大会前から打線をウィークポイントに挙げる声が多かったが、1日のアメリカ戦では16得点を奪うなど好調を維持している。
長谷川スカウト部長はその中で、木製バットに対応出来ている3名の選手の名前を挙げた。
「木製バットに対応できているのは、森(敬斗)、石川(昂弥)、遠藤(成)の3人。しっかりバットが振れてるね。
時間が経って体が出来てくれば、みんなバットは振れるようになるんだろうけど 、金属バットから木製バットに変えた瞬間の、今この大会だけに限ってみれば今挙げた3人だね」
また3人以外の選手では、韮澤雄也の名前が挙がった。
「バットコントロールが上手いタイプで、金属でも木でもあまり変わらないようなタイプの打ち方だね」
長谷川スカウト部長も語ったように、選手たちの真価が問われるのはこれから体が出来てバットが振れるようになってからだ。それでも、今大会で今後、評価を上げる活躍を見せられる選手が出てくるのか注目したい。