News

山田哲人が復調!履正社高校OBの日本代表選手は?

2019.11.17

 11月16日に行われたプレミア12スーパーラウンド日本代表対韓国代表の試合。日本代表は10-8で韓国代表に勝利し、1位で決勝進出を決めた。その試合で復調の兆しを見せたのが「1番・一塁」で出場した山田哲人(ヤクルト)である。

 山田はシーズンとは違う一塁守備の影響からなのか、試合前の時点で打率.071と絶不調。ここまでなかなかチームに貢献できずにいた。しかし、この韓国戦では得点には結びつかなかったものの、初回に二塁打を放つ幸先の良いスタート。3回には犠飛で1打点。5回には1死二塁から適時二塁打を放ち、貴重な追加点を叩き出している。

山田哲人が復調!履正社高校OBの日本代表選手は? | 高校野球ドットコム
山田哲人(ヤクルト)

 この試合で山田は3打数2安打と結果を残し打率.176とした。山田本来の実力からすれば物足りないのは事実だが、上昇気流に乗ったのは明るい材料だろう。

 さて、そんな山田は履正社高校出身である。履正社高校は大阪府、いや全国の高校野球を大阪桐蔭高校と一緒に引っ張っていると言っても過言ではない強豪校だ。

 しかし、ライバルである大阪桐蔭高校からは多くの日本代表選手が送り込まれているのに対し、履正社高校はまだまだ少ない。

 現時点でワールド・ベースボール・クラシック(以下、WBC)やプレミア12といった主要大会に出場を果たした履正社高校OBは山田ひとりだけ。T-岡田(オリックス)も日本代表に招集された経験はあるが、テストマッチだった。

 一方の大阪桐蔭高校は今回も浅村栄斗(楽天)が招集されており、2017年に行われた第4回WBCでも藤浪晋太郎(阪神)、中田翔(日本ハム)、平田良介(中日)の3人がメンバー入り。その他にも中村剛也(西武)や西岡剛(BC栃木)らもプレミア12やWBCで日本代表に選出されていた。

 さらには主要大会への出場こそないが、森友哉(西武)も控えている。もちろんプロ入りした人数が違うということもあるが、多くの選手を日本代表に送り込んできたのは一目瞭然だろう。

 はたして、履正社高校OBで山田に続いて日本代表に選ばれる選手は誕生するだろうか。2018年に行われたWBSC U-23ワールドカップでMVPを受賞した安田尚憲(ロッテ)やスラッガー候補の中山翔太(ヤクルト)が続いていくことを期待したい。

【履正社高校OB】

※2019年シーズンNPB所属

T-岡田(オリックス)
岸田護(オリックス)※2019年シーズンで引退
山田哲人(ヤクルト)
宮本丈(ヤクルト)
中山翔太(ヤクルト)
寺島成輝(ヤクルト)
坂本誠志郎(阪神)
安田尚憲(ロッテ)

(記事:勝田 聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.07.07

上田西が0封に抑えられて初戦敗退 23年はオリドラ1を擁して甲子園出場

2024.07.06

23年三重王者・いなべ総合が初戦で敗れる!9回に逆転満塁弾を許す

2024.07.07

滋賀大会では日野がサヨナラ勝ち、伊吹はコールド勝ち【2024夏の甲子園】

2024.07.06

MAX153キロ、高校通算39本塁打、偏差値70! 東京の超進学校に現れた“規格外の男”森井翔太郎の「気になる進路」

2024.07.07

大阪桐蔭・德丸らとU-12代表経験のエリート主将率いる立命館守山が5回コールド発進!【24年夏・滋賀大会】

2024.07.05

白山高元監督の“下剋上球児”再現はあるのか!? センバツ1勝の宇治山田商、2年生集団で東海大会準優勝の菰野など各ブロックの見所を紹介【2024夏・三重大会展望】

2024.07.05

春連覇した加藤学園は悲観達成を狙う! 静岡、日大三島、藤枝明誠、プロ注右腕・小船を擁する知徳らが行く手を阻む!?【2024夏・静岡大会展望】

2024.07.05

静岡大会ではノーシード勢が初戦、常葉大菊川、聖隷クリストファーが開幕6日に登場【2024夏の甲子園】

2024.07.05

大阪大会は京セラドーム大阪で6日に開幕、大阪桐蔭は14日、履正社は14日に初戦【2024夏の甲子園】

2024.07.05

三重大会が6日開幕、昨夏代表のいなべ総合が初日に登場【2024夏の甲子園】

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.23

大阪桐蔭が名門・日体大に1勝1分け! スター選手たちが快投・豪快弾・猛打賞! スーパー1年生もスタメン出場 【交流試合】

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!