News

甘いものとのつきあい方

2020.03.20

甘いものとのつきあい方 | 高校野球ドットコム
和菓子に分類されるカステラは手軽な補食としてもオススメ

 野球選手に限らずですが、「甘いもの=スイーツ」とのつきあい方はなかなかむずかしいものがあります。わかってはいるけど、どうしても食べたくなる、飲みたくなるという場合がありますよね。ところがスイーツには高カロリーのものが多く、食べすぎると余剰カロリーを体脂肪として蓄えるため、体重増加に直結してしまいます。さらに糖分だけではなく、脂質や食品添加物を過剰にとってしまう心配もあります。

 お菓子などの間食によって、本来の食事量が減ってしまったり、糖質に偏った栄養摂取になってしまったりすると、体に必要なその他の栄養素が不足することが懸念されます。糖質はエネルギー源として体に取り込まれますが、糖質をエネルギーに変換するためにはビタミンB1が不可欠です。ビタミンB1は疲労回復に役立つビタミンといわれており、これが不足すると、体のコンディションがなかなか改善しないということにもなりかねません。

 一方、栄養バランスに偏りがないように食事をした上で、さらに間食として甘いものをとる習慣を続けると、総摂取カロリーが過剰となりやすく、やはり体脂肪が蓄積されてしまうということになります。

 どうしても甘いものが食べたいという場合はタイミングや量などを考慮して食べるようにしましょう。朝食はエネルギー源の確保として糖質をとることが必要不可欠であり、このタイミングでのスイーツは許容範囲内に収まることもあります。パンケーキにフルーツをのせて食べるようにしたり、どら焼きやカステラなど和菓子を中心にカロリーが抑えられたものを選んだりといった工夫をしてみましょう。

 また練習前後の補食では、食事に影響しない程度のスイーツをとることもできると思います。あくまで食事の「つなぎ」としての役割をもちつつ、エネルギー源も確保できるものであればいいですね。

「アスリートだからまったく甘いものを食べてはいけない」と食べることを制限してしまうと、かえってストレスがたまってしまうことになります。甘いものは「たまのご褒美」程度にとどめることが基本ですが、体を動かすエネルギー源としても上手に活用したいですね。

文:西村 典子
球児必見の「セルフコンディショニングのススメ」も好評連載中!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.07.07

上田西が0封に抑えられて初戦敗退 23年はオリドラ1を擁して甲子園出場

2024.07.06

23年三重王者・いなべ総合が初戦で敗れる!9回に逆転満塁弾を許す

2024.07.07

滋賀大会では日野がサヨナラ勝ち、伊吹はコールド勝ち【2024夏の甲子園】

2024.07.06

MAX153キロ、高校通算39本塁打、偏差値70! 東京の超進学校に現れた“規格外の男”森井翔太郎の「気になる進路」

2024.07.07

大阪桐蔭・德丸らとU-12代表経験のエリート主将率いる立命館守山が5回コールド発進!【24年夏・滋賀大会】

2024.07.05

白山高元監督の“下剋上球児”再現はあるのか!? センバツ1勝の宇治山田商、2年生集団で東海大会準優勝の菰野など各ブロックの見所を紹介【2024夏・三重大会展望】

2024.07.05

春連覇した加藤学園は悲観達成を狙う! 静岡、日大三島、藤枝明誠、プロ注右腕・小船を擁する知徳らが行く手を阻む!?【2024夏・静岡大会展望】

2024.07.05

静岡大会ではノーシード勢が初戦、常葉大菊川、聖隷クリストファーが開幕6日に登場【2024夏の甲子園】

2024.07.05

大阪大会は京セラドーム大阪で6日に開幕、大阪桐蔭は14日、履正社は14日に初戦【2024夏の甲子園】

2024.07.05

三重大会が6日開幕、昨夏代表のいなべ総合が初日に登場【2024夏の甲子園】

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.23

大阪桐蔭が名門・日体大に1勝1分け! スター選手たちが快投・豪快弾・猛打賞! スーパー1年生もスタメン出場 【交流試合】

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!