News

Aクラス入りの鍵は美馬学(藤代出身)の二桁勝利? 石川歩(滑川)ら過去5年のロッテの開幕投手たち

2020.04.11

Aクラス入りの鍵は美馬学(藤代出身)の二桁勝利? 石川歩(滑川)ら過去5年のロッテの開幕投手たち | 高校野球ドットコム
2019年に開幕投手を務めた石川歩(滑川出身)

 コロナウィルスの感染拡大を受け、開幕延期が決まったプロ野球。開幕が待ち遠しい日々が続くが、せっかくなので開幕後によりプロ野球を楽しめるデータをお届けしたい。そこで過去5年間の開幕投手を調べ、それぞれの投手成績を比較してみた。今回は昨季パ・リーグ4位の千葉ロッテマリーンズ。

ローテーションを守り続けてきた涌井秀章が移籍

 2015~2019年の5年間、ロッテの開幕戦先発マウンドに上がったのは涌井秀章石川歩の2人。彼らの主な投手成績は下記のとおり。

Aクラス入りの鍵は美馬学(藤代出身)の二桁勝利? 石川歩(滑川)ら過去5年のロッテの開幕投手たち | 高校野球ドットコム
主な投手成績

 同期間中、ロッテは3~6位を推移しており、なかなか優勝争いには絡めずにいる。開幕投手の成績と照らし合わせると、涌井秀章横浜出身)が二桁勝利を挙げた2015、2016年は3位でクライマックスシリーズに進出。しかし二桁勝利に達しなかった2017~2019年はBクラスに低迷している。5年間の通算勝利数45は12球団中6位タイで、ちょうど平均だ。41敗は同8敗と、勝敗数では平均的な成績を残している。

 平均登板数25.6試合は12球団平均22.8試合を大きく上回っており、5年間全てでローテーションを守っている。通算128試合はヤクルトの129試合に次いで2位タイだ。平均投球回数でも約161回で、12球団平均の145回を大きく上回る。

 また、特徴的なのが奪三振数の少なさだ。投球回数が平均より大幅に多いのに対し、奪三振数は平均を大きく下回っている。いかに打ち取ったアウトが多いかを示している。同期間中、ロッテ投手陣の奪三振数は比較的少ないため、球団としての傾向とも言えそうだ。

 昨オフ、チームの柱として活躍してきた涌井が金銭トレードで楽天へと移籍し、その楽天からはFAで美馬学藤代出身)が加入。今季は美馬が開幕投手を務める予定だったが、開幕が延期となったことにより白紙となった。石川歩滑川出身)が2年連続で務めるのか、再び美馬が指名されるのか。それとも、伸び盛りの二木康太鹿児島情報出身)などの若手に白羽の矢が立つのか。井口資仁監督の決断を楽しみに待ちたい。

記事=林龍也

関連記事
関西学生野球連盟は6月6日開幕目標に再延期。各リーグの開幕延期情報一覧
大学野球も新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期・無観客試合が集中。全国26連盟の動向は?
高校、大学合わせて8名の日本代表を含め73名が学生野球表彰選手に受賞!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.23

大阪桐蔭が名門・日体大に1勝1分け! スター選手たちが快投・豪快弾・猛打賞! スーパー1年生もスタメン出場 【交流試合】

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!

2024.06.24

秋田の組み合わせ決まる!明桜が初戦からいきなり金足農と対戦、初戦から秋春の王者対決【2024夏の甲子園】

2024.06.23

【宮城】24日に抽選会!仙台育英優位も、他校にも十分チャンスあり、ノーシード東北の抽選結果にも注目<夏の甲子園県大会組み合わせ>

2024.06.21

なぜ高校野球の新たなリーグ戦は拡大し続けているのか?『チームのために個人がいる』ではなく『個人の成長のためにチームがある』~野球指導者・阪長友仁のビジョン後編~【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.7】

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.23

大阪桐蔭が名門・日体大に1勝1分け! スター選手たちが快投・豪快弾・猛打賞! スーパー1年生もスタメン出場 【交流試合】

2024.06.18

今夏埼玉の注目野手18人! ドラフト1位級の花咲徳栄スラッガーを筆頭に浦和学院・昌平らに大型選手が揃う【埼玉注目野手リスト】

2024.06.18

昨夏甲子園出場の東海大星翔進路紹介!遊撃手は阪神、エースは専修大、主将はレギュラーとして大学選手権出場!

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.06.11

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在41地区が決定、長崎、高知、新潟、大分などでシードが決まる〈6月10日〉

2024.05.25

首都2部優勝の武蔵大の新入生に浦和学院の大型左腕、左の強打者、昌平の主軸打者など埼玉の強豪校の逸材が入部!

2024.06.21

なぜ高校野球の新たなリーグ戦は拡大し続けているのか?『チームのために個人がいる』ではなく『個人の成長のためにチームがある』~野球指導者・阪長友仁のビジョン後編~【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.7】

2024.06.14

【福岡】九州国際大付は小倉商、東海大福岡は小倉南、春日は大川樟風、福岡大大濠は輝翔館と対戦【2024夏の甲子園】