秋の県大会準優勝・弘前東(青森)は、夏への迷いと戦いながら前へ進む
3年生28人による集合写真
長期休みが終わり、新入生もチームに溶け込み3学年が一致団結して夏に向かって練習していくはずだが、新型コロナウイルスの蔓延で多くの学校が休校。練習を自粛しているチームが多い。その一方で、少しずつ練習を再開し始めたチームが出てきた。青森県の弘前東がその中の1つ。
昨秋は青森県大会で準優勝。東北大会に勝ち進んだ県内屈指の強豪だが、7日から学校も再開し練習も再開した。「選手それぞれがしっかりやってくれたんだと思います」とチームを指揮する葛西徳一監督も安心する動きを選手たちは見せてくれた。
そして「選手たちの表情が明るく、声もいつもより出ていて活き活きやっていました」と練習雰囲気を振り返るが、4月20日からの活動自粛期間はトレーナーからもらったトレーニングメニュー。さらにはランニングや素振りなど出来る練習メニューを中心にしながら再開に向けて準備をしてきた。その成果がグラウンドで見られたのだが、葛西監督は今回の自粛を再開したことでより生活面への指導を徹底し始めた。
「再開になれば活き活きと練習に取り組むことは予想できました。ただ、学校生活があっての部活動なので、選手には野球部員の前に1人の高校生としてキッチリ生活をしていかなければと、今まで以上に指導しています」
学校は通常通り授業を再開し始め、夏までの時間は少しずつ迫ってくるが、様々な思いはある。
「今年の3年生は28人います。弘前東で野球がしたいと集まって来てくれました。私もこの選手達と一緒に甲子園を目指したいという強い気持ちがあります。ただ、高校総体が中止となり、どの競技の3年生も辛く、煮え切らない思いをしています。そんな中、この思いを持っていてもよいものなのか」
選手だけではなく、指導者も様々な想いをもって迎える2020年の夏はどうなるのか。事態の終息が1日でも早く来ることを願うしかない。
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