試合レポート

観音寺一vs丸亀

2020.07.26

高校通算44発・田中 大貴「だけじゃない」観音寺第一のタレントたち

観音寺一vs丸亀 | 高校野球ドットコム
3安打2打点をマークした観音寺第一の4番・道久 勇貴(2年)

 四国現役高校生ナンバー1の44本塁打を放っている1番・田中 大貴(3年・遊撃手・右投右打・176センチ72キロ・三豊市立三野津中出身)の動向に注目が集まったこの一戦。ただし実際の試合では、昨秋は三本松を初戦で破った丸亀の健闘に苦しみながら7回裏に鋭い左翼線二塁打を放った田中以上に2人のタレントが輝きを放った。

 1人目は左手尺骨骨折からの回復途上のため「守備中心での」(青野 靖監督)9番・中堅手でスタメンに入った三井 唱生(3年・右投両打・167センチ62キロ・三豊市立三野津中出身)。

 にもかかわらず打席では2017年に千葉ロッテマリーンズに在籍したロエル・サントス(キューバ代表)のような「走り打ち」で2打席連続遊撃内野安打を記録。うち1本は一塁駆け抜け3秒75。「卒業後は就職で野球をしない」というのがなんとももったいない俊足ぶりだった。

 もう1人は新チームからは田中の守る遊撃手に入る2年生4番・道久 勇貴(二塁手・右投右打・まんのう町立満濃中出身)。「支えになっている」田中からのアドバイスを受けた守備では安定した動きを見せ、打っても4打数3安打2打点。現在50メートル走6秒7のスピードとアジリティが増せば、最終学年では大型遊撃手として注目を集める存在となりそうだ。

 かくして田中「だけじゃない」ところを示した観音寺第一。昨夏の県ベスト8を超えるためには三井や道久のようなタレントたちの出来がかぎを握りそうだ。

(レポート=寺下 友徳

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.07.04

「速さが怖かった」 センバツ4強から学んだ走塁で市立柏が千葉の上位を狙う

2024.07.03

2度目の3連覇を目指す九州国際大付をはじめ、シードの久留米商、真颯館、沖学園も初戦に挑む、4日の福岡大会【2024夏の甲子園】

2024.07.04

福岡の公立校に現れた潜在能力バツグンの2年生投手・木村光士郎(田川)がベールを脱ぐ!

2024.07.04

2年前の決勝の雪辱を胸に。日体大荏原「いつも通りのことを淡々と」

2024.07.03

福岡春王者の公立校・春日が圧勝発進、東海大福岡は春夏連続甲子園へ初戦突破

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.28

スコアラーが8ヵ月後エースに急成長! オリドラ2ルーキーを輩出した聖カタリナ学園(愛媛)に今年も190cm大型投手が現れる!

2024.06.30

突然の病で右半身が麻痺した「天才野球少年」が迎える最後の夏 あきらめなかった甲子園出場の夢、「代打の一打席でもいいから……」

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!