まだまだ若手に負けていない!福岡ソフトバンク・和田毅(浜田出身)が見せる巧みな投球術
和田毅投手
首位をがっちりキープする福岡ソフトバンク。9日の東北楽天戦でも自慢の打線で試合の主導権を握り、ベテラン・和田毅(浜田出身)の4シーズンぶりの5勝目をアシストした。
2019年シーズンは12試合で4勝4敗。防御率3.90という結果に終わったが、今シーズンは既に11試合で5勝1敗。防御率2.83と2度1軍登録を抹消となっているが、チームの戦力として活躍している。
9日の楽天戦は巧みな投球術だった。ストレートは高低、内外ときっちりと投げ分けてストライクゾーンを広く使う。そこに緩急をつけつつ、沈んでいくチェンジアップが低めに集まる。奥行きまできっちり使った熟練の投球に、楽天の各打者はバットが回っているのが印象的だった。
しかし6回途中で被安打6本と決して和田も甘いボールを全く投げないわけではない。ただ連打を許さず、さらに与四死球は1つと無駄な四死球を与えていない。奪三振も6つというピッチング内容を残しており、あくまで打たせて取る投球で味方へのリズムを作っている。
山本由伸(都城出身)の防御率3.01がリーグトップの成績となっている。規定投球回数に届かないため反映されていないが、その成績を上回る成績を残す和田。先日、同世代の藤川球児(高知商出身)の引退が報じられ、松坂世代がまた1人ユニフォームを脱ぐことになった。野球界を牽引してきた松坂世代はこんなものではないと和田がこれからも活躍し続けていくことを期待していきたい。