センバツのみ出場した8名のプロ志望の逸材も順調に成長中
畔柳亨丞(中京大中京)、小園健太(市立和歌山)
9月17日までプロ志望届を提出した124選手の中で今年の選抜のみ出場した選手が8人いる。その選手たちのパフォーマンスを追っていくと、夏にかけて進化している姿があった。
福島 蓮(八戸西)
前田 銀治(三島南)
笹原 操希(上田西)
畔柳 亨丞(中京大中京)
小園 健太(市立和歌山)
松川 虎生(市立和歌山)
達 孝太(天理)
川口 翔大(聖カタリナ)
最速151キロ右腕・畔柳は主にリリーフとして活躍。横系統の変化球であまり緩急がないのが気になるが、それでもリリーフ時に投げ込む常時140キロ後半の速球は非常に勢いがあり、ボールの圧力はそのものは世代トップクラスだといえる。
小園はアベレージで140キロ中盤を叩き出すようになり、力で押す投球ができるようになった。決勝の智辯和歌山戦では4失点を喫したものの、準決勝までのボールの勢い、高速変化球を投げ分けた制球力の高さ。松川は和歌山大会でも打率.667、2本塁打、8打点。盗塁も幾度も刺し、攻守で圧巻のパフォーマンスを残し、評価をさらに上げた。
達は選抜後に故障もあり、思うような調整ができず、苦しんだが、140キロ後半の速球は勢いがあり、フォークも冴え渡り、大型右腕としてさらに評価を上げた。
川口 翔大も馬力のあるパフォーマンスを見せる強打の遊撃手だ。愛媛大会では打率.368をマーク。パワフルな打撃を披露していきたい。
笹原も強肩強打の外野手として大きく注目を浴びている。八戸西の福島は選抜から成長を見せており、将来性豊かな大型右腕として評価をされている。
前田は182センチ98キロの大型外野手で、高校通算31本塁打をマーク。能力的には、今年の高校生外野手を代表する逸材ではないだろうか。
(記事=河嶋 宗一)