鹿屋農vs喜界
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序盤で畳みかけ快勝・鹿屋農
鹿屋農・5点目
鹿屋農は2回表、無死一塁から5番・下宮 蓮十（2年）のレフトオーバー二塁打で先制する。
下宮が三盗を決めて揺さぶり、7番・楠原 裕也（2年）がセンターオーバー三塁打を放って2点目。返球が乱れる間に楠原も生還して3点目を手にした。
続く8番・浅井 力玖（1年）もレフト線二塁打を放ち、返球が乱れた間に三塁まで進む。セーフティースクイズで4点目を目指したが、喜界の捕手・盛 聖也主将（2年）が好守で阻止した。
3回は4番・前田 武蔵主将（2年）のレフト前タイムリーと7番・楠原の犠牲フライで2点、4回は2番・伊牟田 悠斗（2年）の犠牲フライで1点と連続得点で畳みかけ、主導権を握った。
先発の左腕・楠原は夏の鹿児島大会でシード鹿児島城西を完封した実績がある。丁寧な投球が最後まで崩れず、7回まで喜界打線を散発5安打に封じ、6、7回は連続三者凡退と尻上がりに調子を上げ、80球の完封勝利だった。
喜界は1、3、4回と先頭打者が出塁するも、拙攻が響いて三塁を踏めなかった。「基本的なことをきっちりとやってくる地力のあるチームにはまだ歯が立たない」と松元修監督は悔しがった。
部員10人のチームだが、春、夏と県大会で勝利した経験もあったが、「相手の勢いにのまれてしまって、練習してきた守備など自分たちの持っている力を出し切れなかった」（盛主将）。松元監督は「基本的な部分から鍛え直し。個々人のレベルアップが必要」と春までの課題を挙げていた。
（取材＝政 純一郎）
