東海大相模vs平塚学園
東海大相模、背番号10の144キロ右腕が圧巻の4安打完封でベスト16
庄司裕太(東海大相模)
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<第104回全国高校野球選手権神奈川大会:東海大相模3-0平塚学園>◇18日◇4回戦◇サーティーフォー保土ケ谷
東海大相模vs平塚学園の実力校同士の対決が4回戦で実現。[stadium]保土ケ谷球場[/stadium]は多くの人で埋まった。
ともに野手のスピード感溢れる動きは県内上位で、ハイレベルな試合が展開された。
1、2回ともに走者を出しながらも得点を挙げられなかった東海大相模だが、3回表に2死満塁から7番山内教輔外野手(2年)の一塁内野安打の間に二者が生還。攻撃的な走塁姿勢を見せる東海大相模の野球が垣間見えた。4回表には元気印の深谷謙志郎内野手(3年)が中前適時打を放ち、3点目を入れた。
東海大相模のエース格で、最速144キロ右腕・庄司裕太投手(3年)が好投した。コンパクトなテークバックから振り下ろす直球は精度が非常に高く、スライダー、カーブ、カットボール、チェンジアップも外角、内角ぎりぎりに投げ分けることができる。
ストライク先行の投球ができて、いつでも2ストライクに追い込める状況にできる。テンポも良く、野手からすれば守りやすい投手だろう。選手たちに聞くと、やはり守りやすいという。庄司はこの日の投球について、「調子は悪い方だったのですが、とにかく気合を入れて、そしてストライク先行の投球を心がけました」
最後まで崩れることなく、87球、7奪三振、被安打4、四死球1と抜群の安定感を発揮し、完封勝利。県内屈指の右腕にふさわしい内容だった。この日は野手に声をかけ続けるなど、この緊迫した試合ながら、周囲に目を配りながら投げる視野の広さも光った。
昨秋からリリーフで好投を見せてきた庄司。先発でこれほど成長した姿を見せたのは、今後の戦いに大きく生きるだろう。
敗れた平塚学園も、内野の守備のスピード感は素晴らしいものがあり、東海大相模の打者が放つ高速打球に対しても、しっかりと足を使って捕球できており、レベルの高さが伺えた。リリーフで好投を見せた小林侑斗投手(3年)は期待の右サイド。サイド特有のストレート、スライダーの切れ味は素晴らしく、次のステージでも十分活躍が期待できそうだ。
(取材=河嶋 宗一)