横浜vs茅ケ崎西浜
元U-15の逸材が攻守でけん引 横浜主将・玉城陽希らの活躍でコールド勝利
玉城陽希(横浜)
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<第104回全国高校野球選手権神奈川大会:横浜9-0茅ヶ崎西浜>◇18日◇4回戦◇平塚
大会連覇を目指す横浜。2022年の夏は第2シードでの登場となったが、4回戦・茅ヶ崎西浜相手に9対0の7回コールドと危なげなく勝利。横浜隼人が待つ5回戦へコマを進め、2年連続での甲子園へ1歩前進した。
この日、6番に入った期待の1年生・上田大誠外野手の1安打1打点の活躍など、各打者がシャープなスイング茅ヶ崎西浜先発・大貫凌雅投手(3年)を捉え、チャンスを作り続けて9得点を奪った。一方で11残塁と取りこぼしが多かったことも事実である。
村田監督も試合後の取材では、「決定力に欠いた試合でした。甘い球を打たないシーンもあったので、練習から見つめ直して気を引き締めたい」と危機感を相当募らせていた。
選手たちには、より泥臭さや1球への執念をもって取り組むことや、野球への姿勢の部分に注文をつけつつ、「他の選手が、主将の言ったことをどれだけやっていけるか。そこがまだ薄れているので、どれだけ玉城についていけるか」ということも課題に挙げていた。
主将で4番捕手と重責を任されている玉城陽希捕手(3年)。「去年からの経験者ですし、このチームは玉城中心です」と村田監督も全幅の信頼を寄せる逸材は、無駄の少ない構えから下半身主導でスイングする打撃フォームで茅ヶ崎西浜戦は2打数2安打2打点2四球。繋ぐ打撃で結果を残した。
村田監督も「そこ(繋ぐこと)を大事にできる主将です」と評価するポイントだが、守備ではイニング間の二塁送球が1.95秒(手動計測)を記録。捕ってから素早く握り替えて、極小のモーションで鋭い送球を見せる。よほど地肩が強くなければ、できないスローイングからも、能力の高さは十分伺い知れる。
その他にも投手陣、野手陣を引っ張るジェスチャー・声掛けなど一挙手一投足が、捕手としてふさわしい仕草を見せる。こうしたところも踏まえて「まとめる力が凄いですし、背中を見て学べることがある」と1年生・上田も話しており、やはりチームにとっては大きな存在のようだ。
横浜DeNAベイスターズジュニア、U-15、そして名門・横浜の看板を背負う主将・玉城の活躍は、チームの出来に直結する。それだけに今後の活躍にも注目したい。さらに他の選手たちでどれだけカバーできるかも見どころになる。
試合は初回に横浜が5番・大坂啓斗内野手(3年)の一打などで2点を先取すると、3対0で迎えた4回には4番・玉城の一打で1点を追加。その後も点数を積み重ね、6回には一挙4得点で9対0と試合を決めた。
最後は2番手・佐竹綱義投手(3年)が締めて、横浜がコールド勝ちを飾った。
(取材=田中 裕毅)