東京成徳大高vs目黒日大
シード校として東京成徳大高が簡単には終われない!意地を見せつけ延長戦を制す
ピンチを凌いだ東京成徳大高・須藤
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〈第104回全国高校野球選手権東東京大会:東京成徳大高5―4目黒日大〉♢19日♢3回戦♢神宮
夏の大会、初めてのシード校として臨む東京成徳大高に対するのは、17日に東洋を相手に15得点し6回コールドで好スタートを切っていた目黒日大。
目黒日大の先発は、背番号18番の岩倉 悠真(2年)。夏の大会、初めてのマウンドに上がった2年生の岩倉は「3年生との最後の大会ということもあり、緊張して硬くなって立ち上がりが上手くいかなかった」と話す。
その立ち上がりを東京成徳大高が積極的に攻める。1回表、2死二塁から4番・芦川 楓真(3年)の左安打で1点を先制。さらに2死一、二塁から6番・中 健斗(2年)の長打で2点を追加。2つの失策もあったが、初回から3点を奪った。
初回に3点を取られた岩倉が「もう1点もやらない」という気迫で投げていたが3回表、東京成徳大高の小技が光り、失策も絡み4点目が入る。
目黒日大は、東京成徳大高の先発・須藤 竜童(3年)の前に、5回まで3安打に抑えられるが6回裏、2死二塁から4番・佐藤 慶大(3年)の適時打でまず1点を返し点差は3点。1点を返した直後の7回表、1死二塁の場面、目黒日大が継投に入り2番手・秋元 陽介(3年)が9回まで投げ被安打は1。内容の良い投球だった。
そして3点差のまま迎えた9回裏、後のない目黒日大が先頭の5番・笹本 真広(3年)から3連打で2点差に迫り、ここまで好投を続けてきた須藤がマウンドを降りた。須藤は「9回の目黒日大のくらいつきが怖かった」と語るが、須藤の次にマウンドに上がった坂本 渉(3年)も目黒日大の雰囲気に呑まれてしまったのか、ボークで同点のホームを踏ませてしまった。
熱戦になり、目黒日大が同点に追いついたころと同時に曇り空から光が差し気温も観客席の熱気も今日一番の上昇ムードに。延長戦に入り、どちらが粘り切れるのか。10回表、目黒日大の澤田 俊介(3年)が登板。落ち着いて1死を取ったが4番・芦川に猛打賞となる3本目の安打を許すと5番・羽吹 薪之介(3年)の三塁打で延長戦に入った直後に再び東京成徳大高が1点をリードする。
このまま逃げ切りたい東京成徳大高が先発の須藤とずっとライバルとして競ってきた坂本が続投し2死から安打を許すも最後の打者を左飛に抑え、シード校として簡単に終わるわけにはいかない。そんな意地を見せつけた。
東京成徳大高の森田 正裕監督は「相手の粘りが見えて逆転されそうな流れで、負けなかったことが成長」とこの試合を通してまた一つ、チームの成長を感じ取っていた。負けたら終わりの勝負。まだまだ成長を続けている東京成徳大高の躍進劇が幕を開けた。
(取材=大松優花)