広島の2軍登板数上位は田中と中田、投球回では中村がトップ
高校時代の田中法彦(菰野出身)
プロ野球の世界において2軍は若手を育成するだけでなく、ベテランや不振に陥った選手の調整であったり、故障明けの選手の実戦復帰の場など、様々な立場の選手の集合体だ。果たして各球団はどのような状況の選手に登板機会を与えているのだろうか。各球団の2軍における登板数と投球回数をそれぞれ確認してみたい。
広島の2軍における登板試合数上位は田中法彦投手(菰野高出身)の23試合、中田廉投手(広島広陵出身)の22試合、一岡竜司投手(藤蔭出身)の19試合、藤井黎來投手(大曲工出身)の19試合だった。
田中は高卒4年目の右腕で1軍では2020年に2試合に登板したのみ。昨シーズンは1度も1軍での登板機会がなかった。今シーズンもここまで1軍での出番は訪れていない。そのなかで2軍では23試合に登板しているが、26.1回を投げ防御率6.49と苦しい状況だ。1軍昇格を目指すためにも2軍で結果を残したいところ。
14年目のベテラン中田も今シーズンは1軍に呼ばれておらず2軍でも防御率4.43と結果を残すことができてない。
2016年からの3連覇を支えた一岡は2軍で19試合の登板で防御率2.79、19.1回を投げWHIPは0.88と安定。1軍に昇格している。
高卒5年目の藤井は2軍で19試合に登板し防御率2.95とまずまずの内容。6月18日に1軍昇格を果たし、ここまで6試合(7.2回)に登板し好投を続けている。これまでのキャリアハイである昨シーズンの5試合(5.2回)はすでに更新した。1軍では勝ち星を挙げていないだけにプロ初勝利の期待もかかってくる。
投球回数上位は中村祐太投手(関東一出身)の66回、森翔平投手(鳥取商出身)の58.1回、野村祐輔投手(広島広陵出身)の51回の3人。中村は今シーズンの1軍登板がない。2軍では13試合(10試合先発)で防御率3.95の成績を残している。
一方でドラフト2位ルーキーの森と野村は1軍昇格を果たしている。野村は1軍でも3試合に先発し14.2回を投げ防御率4.30。一方の森は6月7日から約1ヶ月間にわたって1軍に昇格し中継ぎで5試合(8回)に登板した。回跨ぎもこなしながら防御率2.25とまずまずの成績を残している。すでに登録を抹消されており再び2軍でアピールを続けることになる。
<2軍登板数>
23試合:田中法彦
22試合:中田廉
19試合:一岡竜司、藤井黎來
<2軍投球回数>
66回:中村祐太
58.1回:森翔平
51回:野村祐輔
※2022年7月20日終了時点
(記事=勝田 聡)