同志社vs洛南
ビッグイニングを作った同志社が7回コールド勝ち
<第104回全国高校野球選手権京都大会:同志社9-1洛南>◇9日◇1回戦◇[stadium]わかさスタジアム京都[/stadium]
同志社と洛南の試合は1回裏、1死二塁と洛南が先制のチャンスを作ったところで雷雨のため、試合が一時中断。1時間分の中断を経て、試合は再開した。
この中断が不利に働いたのは洛南だった。「初回よりもコントロールが難しかったです」とエースの畑下 修輝(3年)が制球を乱す。2回表に連続四球から1死二、三塁のピンチを招くと、味方の失策で先制を許した。さらに1死一、三塁から8番・中村 友亮(2年)にライトへ2点適時塁打を浴び、リードを3点に広げられる。
その後、2四球で2死満塁となり、3番・蔭山 剛大(3年)が左翼線に走者一掃の3点適時三塁打で6点差となり、早くも同志社の一方的な展開となった。
エースで主将の大黒柱が苦しい投球になったが、「畑下がダメだったら仕方がない」と山村 真那監督。選手13人の少人数を引っ張ってきた主将を思いやった。
同志社は5回表に1番・柳川(3年)がライトポール直撃の大会第2号本塁打を放つなど、3回以降も着実に得点を重ねた。
先発の黒井 拓登(2年)も要所でコントロールが冴え、3安打自責点0と好投。6回裏に味方の失策で1点を失ったが、最後まで安定した投球を見せた。
序盤にリードを奪った同志社が9対1で7回コールド勝ち。2回戦進出を決めた。
敗れた洛南は1、2年生の登録メンバーが8人しかいないが、これから新たな入部希望者を募って秋の単独出場を目指す方針だ。「子どもたちも単独で出たいという思いがあるみたいなので、勧誘して何とか出られたら良いなと思っています」と山村監督。新入部員獲得の手応えはあるそうなので、今後の動向に期待したい。
(記事=馬場 遼)