News

ソフトバンク2軍の最多試合登板は育成・重田と泉、最多イニングは田上

2022.08.03

ソフトバンク2軍の最多試合登板は育成・重田と泉、最多イニングは田上 | 高校野球ドットコム
高校時代の重田倫明(千葉英和)

 プロ野球の世界において2軍は若手を育成するだけでなく、ベテランや不振に陥った選手の調整であったり、故障明けの選手の実戦復帰の場など、様々な立場の選手の集合体だ。果たして各球団はどのような状況の選手に登板機会を与えているのだろうか。各球団の2軍における登板数と投球回数をそれぞれ確認してみたい。

 ソフトバンクの2軍における登板試合数上位は育成の重田倫明投手(千葉英和出身)の34試合、泉圭輔投手(金沢西出身)の34試合、中村亮太投手(千葉経大附出身)の27試合だった。

 育成契約の重田は昨シーズンまで先発での起用が主だったが、今シーズンは34試合のうち先発は1試合だけ。先発した試合も2イニングで降板しており、中継ぎに転向したといっても過言ではない。

 そのなかで35.2回を投げ43奪三振と、投球回数以上の三振数を誇っている。今シーズンは秋吉亮投手(足立新田出身)の獲得で支配下登録人数が上限の70人となってしまったため、来シーズン以降での昇格へ向けアピールを続けていくことになる。

 重田と同じく34試合に登板している泉は2軍で防御率3.41。1軍では2020年シーズンは40試合、昨シーズンの序盤に31試合に登板していたが、今シーズンはここまで3試合に登板。防御率は4.91となっている。

 開幕時に育成契約だった中村は2軍で27試合に登板し防御率2.45と好成績を残している。7月2日に支配下登録も勝ち取り、同日に1軍昇格を果たすと7月7日の楽天戦では1軍デビュー。しかし、その試合では1回3失点と1軍の壁に跳ね返された。

 投球回数のトップは田上奏大投手(履正社出身)の59.1回だった。田上も開幕時には育成契約だったが、4月7日に支配下登録されると、ここまで1軍で2試合に先発した。まだ勝ち星はなく、4月以降は2軍で汗を流している。ここまで2軍では11試合(先発10試合)の登板で、防御率3.19とまずまずの数字。再び1軍でのチャンスをつかみ取りたいところ。

 田上に続くのが奥村政稔投手(大分・中津高出身)の58回と、大竹耕太郎投手(済々黌出身)の51.1回。奥村はここまで1軍の登板がない。一方の大竹は2試合に先発。しかし、いずれも5回を投げきることなく降板し、敗戦投手となった。2019年には17試合に先発し5勝4敗と結果を残しているだけに、再び1軍の先発ローテーションに返り咲くことを目指す。

<2軍登板数>
34試合:重田倫明
34試合:泉圭輔
27試合:中村亮太

<2軍投球回数>
59.1回:田上奏大
58回:奥村政稔
51.1回:大竹耕太郎

※2022年8月2日終了時点

(記事=勝田 聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.07.05

白山高元監督の“下剋上球児”再現はあるのか!? センバツ1勝の宇治山田商、2年生集団で東海大会準優勝の菰野など各ブロックの見所を紹介【2024夏・三重大会展望】

2024.07.05

大阪大会は京セラドーム大阪で6日に開幕、大阪桐蔭は14日、履正社は14日に初戦【2024夏の甲子園】

2024.07.05

6日兵庫大会が開幕!春夏8度甲子園出場の神港学園が登場【2024夏の甲子園】

2024.07.05

愛知大会は6日に1、2回戦!昨秋4強、21世紀枠推薦校の小牧南がリベンジの夏へ【2024夏の甲子園】

2024.07.04

「学校と地域に支えられて戦う」県内有数の進学校・磐田南(静岡)、“潔く”戦って最高の夏に【野球部訪問】

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.30

突然の病で右半身が麻痺した「天才野球少年」が迎える最後の夏 あきらめなかった甲子園出場の夢、「代打の一打席でもいいから……」

2024.07.05

白山高元監督の“下剋上球児”再現はあるのか!? センバツ1勝の宇治山田商、2年生集団で東海大会準優勝の菰野など各ブロックの見所を紹介【2024夏・三重大会展望】

2024.06.29

北海は道内29連勝なるか、東海大札幌VS札幌日大の強豪対決も、30日に札幌支部で代表決定戦【2024夏の甲子園】

2024.06.29

激戦区・愛知が開幕!ノーシードから4連覇狙う愛工大名電が17得点の圧勝発進、大府、愛知産大三河も初戦を突破【2024夏の甲子園】

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!