敦賀気比vs市立船橋
大黒柱の投打の活躍で敦賀気比が3回戦進出、市立船橋は完全燃焼の夏
敦賀気比 上加世田 頼希 *昨秋明治神宮大会より
トーナメント表
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<第104回全国高校野球選手権大会:敦賀気比8-6市立船橋>◇13日◇2回戦◇甲子園
最後は敦賀気比(福井)の投打の大黒柱、右翼手に回っていた上加世田 頼希投手(3年)がガッチリ飛球をつかんで勝利を手にした。9回裏、市立船橋(千葉)の猛攻撃に合い、マウンドを降りて先発完投は逃したが、9回途中128球6失点(4自責)と粘りの投球を見せ、4番打者としても4打数2安打3打点の大活躍。19年、21年に続く3大会連続の夏2勝をチームにもたらした。
5対3で迎えた8回、1点を追加してなおも2死一、三塁で、2点適時二塁打を放ってダメを押した。9回に市立船橋が3点を挙げたことを考えれば、上加世田の一振りがなければ試合はどうなっていたか分からなかった。マウンドでも打撃でも、チームを救った。
9回、マウンドを降りて右翼手に回ったが、やや前方への飛球を落球するミスも。心も体も限界に近づいていたが、最後はしっかりと飛球をキャッチした。
市立船橋ナインは、三塁側アルプス席から流れる「市船soul」の楽曲に乗せて9回猛攻撃を見せた。5点ビハインドのなか、3点を奪って驚異の粘りを見せた。敗れはしたが、ベンチ入り18人全員の力を甲子園で発揮した完全燃焼の夏だったに違いない。
(記事=浦田由紀夫)