仙台大vs宮城教育大
仙台大が開幕戦大勝!開幕投手・川和田が勝利に導く好投
この日は最速144キロをマークした川和田悠太投手(仙台大)
<仙台六大学野球秋季リーグ:仙台大12-0宮城教育大(7回コールド)>◇3日◇1回戦◇東北福祉大
仙台六大学野球秋季リーグ戦の開幕戦、第2試合では仙台大と宮城教育大が対戦。仙台大は2回に2点を先制すると、6、7回には5点ずつを奪い、12対0でコールド勝ちを収めた。
仙台大は初回の好機こそ逃したが、2回に試合を動かす。この日のスタメン唯一の4年生で主将・小笠原悠介内野手(4年=北海道栄)が内野安打で出塁すると、その後、無死満塁とし、9番・伊藤颯内野手(2年=鶴岡東)の併殺打の間に1点を先制。さらに1番に抜擢された川島優外野手(3年=山村学園)が左前への適時打を放ち、リードを広げた。
3回から5回は走者を出しながらも本塁が遠い、もどかしい時間帯が続いたが、6回、打線が爆発する。1死一塁から、三原力亞外野手(3年=聖光学院)、坂口雅哉捕手(3年=八王子)、小笠原、小田倉啓介内野手(2年=霞ヶ浦)と、4~7番の4者連続二塁打が飛び出すなど、春に比べ大きくテコ入れした打線がつながり5点を加えた。7回にも代打攻勢で5点を奪い、2ケタ得点に乗せた。
先発・川和田悠太投手(3年=八千代松陰)は、オープン戦で立ち上がりに苦戦したことから、初回の入りを意識してマウンドに上がった。しかし初回、先頭・三浦豊内野手(4年=築館)に、安打と盗塁を許し、1死三塁といきなりピンチを迎える。この場面は「ピンチの時こそ厳しい配球を心がけた」と自信のある直球で攻め、3、4番を抑えて無失点で切り抜けた。2回以降は波に乗り、5回まで安打を許さない快投を披露。「良い力感で投げることができ、球速もそこそこ出ていた」と自身も納得の投球だった。
6回は武者倫太郎投手(2年=帝京)、7回はジャクソン海投手(3年=エイングボーイズ)が好投し完封リレー勝利。打線は上位も下位も機能し、また途中出場の選手も学年関係なく結果を残す充実した内容で初戦白星スタートを切った。今春はあと一歩のところで優勝を逃しただけに、秋は雪辱を果たしたい。
宮城教育大は先発・柿崎光希投手(2年=新庄北)を含め4投手がいずれも失点。打線も2安打と抑え込まれ、力負けした。
(取材=川浪康太郎)