News

セ・リーグのセーブ王争いは歴史的なデッドヒート

2022.09.28

セ・リーグのセーブ王争いは歴史的なデッドヒート | 高校野球ドットコム
関西国際大時代の大勢

 ペナントレースも残りあと僅かになってきた。セ・リーグ優勝はヤクルトに決まり、クライマックス・シリーズ出場権を賭けた戦いは熾烈を極めている。と、同時に個人タイトル争いも佳境に入ってきた。

 投手部門では阪神・青柳 晃洋投手(川崎工科出身)とオリックス・山本 由伸投手(都城高出身)が複数のタイトルを獲得しそうな気配ではあるが、まだまだ予断は許さない。新顔が獲得しそうなタイトルももちろんある。

 さて、昨シーズンのタイトルホルダー並びにトップ5人は今シーズンも同じようにタイトルを争っているのだろうか。タイトルごとに今シーズンと昨シーズンの顔ぶれを比較してみたい。

 セ・リーグの最多セーブ争いは大混戦になっている。トップの中日・R.マルティネス投手とヤクルト・マクガフ投手が37セーブで並び、3位タイに36セーブでDeNA・山崎 康晃投手(帝京出身)と巨人・大勢投手(西脇工)が続いている。1セーブ差で4人がひしめき合っている状態だ。昨シーズンと比べると、顔ぶれはどのように変わったのだろうか。

 昨シーズン、最多セーブのタイトルに輝いたのは阪神・スアレス投手だった。しかしスアレスは退団し、今シーズンから活躍の場をMLBへと移した。そのため今シーズンのランキングには入っていない。

 昨シーズン2位の広島・栗林 良吏投手(愛知黎明出身)は今シーズンも守護神を務めているものの31セーブで5位。広島の試合は残っているが、すでに昨シーズンに及ばないことは確定となっている。数字と順位のいずれも落とした格好だ。

 一方で同3位だったマクガフと同4位タイだったマルティネスのふたりはともに数字を伸ばした。タイトル獲得となれば、いずれも初となる。同5位のDeNA・三嶋 一輝投手(福岡工)はセットアッパーとして開幕するも不振で5月に登録を抹消された。その後、胸椎黄色靱帯骨化症の手術を受けたこともあり登板はない。復帰は早くても来シーズンとなる。

 昨シーズンのランキング上位5人のうち、3人がそのまま今シーズンも上位5人に入っている。混戦模様のタイトル争いを制するのは誰になるのだろうか。

 最多セーブのタイトルを3人以上で分け合ったことは過去に1度もない。3人、あるいは4人同時のタイトル獲得で新たな歴史が生まれるかもしれない。

<2022セ・リーグセーブ上位ランキング>
37セーブ R.マルテイネス(中日)
37セーブ マクガフ(ヤクルト)
36セーブ 山崎 康晃(DeNA)
36セーブ 大勢(巨人)
31セーブ 栗林 良吏(広島)

<2021セ・リーグセーブ上位ランキング>
42セーブ スアレス(阪神)
37セーブ 栗林 良吏(広島)
31セーブ マクガフ(ヤクルト)
23セーブ R.マルティネス(中日)
23セーブ 三嶋 一輝(DeNA)

※数字は2022年9月27日終了時点

(記事=勝田 聡)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.07.05

白山高元監督の“下剋上球児”再現はあるのか!? センバツ1勝の宇治山田商、2年生集団で東海大会準優勝の菰野など各ブロックの見所を紹介【2024夏・三重大会展望】

2024.07.05

大阪大会は京セラドーム大阪で6日に開幕、大阪桐蔭は14日、履正社は14日に初戦【2024夏の甲子園】

2024.07.05

6日兵庫大会が開幕!春夏8度甲子園出場の神港学園が登場【2024夏の甲子園】

2024.07.05

愛知大会は6日に1、2回戦!昨秋4強、21世紀枠推薦校の小牧南がリベンジの夏へ【2024夏の甲子園】

2024.07.04

「学校と地域に支えられて戦う」県内有数の進学校・磐田南(静岡)、“潔く”戦って最高の夏に【野球部訪問】

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.30

突然の病で右半身が麻痺した「天才野球少年」が迎える最後の夏 あきらめなかった甲子園出場の夢、「代打の一打席でもいいから……」

2024.07.05

白山高元監督の“下剋上球児”再現はあるのか!? センバツ1勝の宇治山田商、2年生集団で東海大会準優勝の菰野など各ブロックの見所を紹介【2024夏・三重大会展望】

2024.06.29

北海は道内29連勝なるか、東海大札幌VS札幌日大の強豪対決も、30日に札幌支部で代表決定戦【2024夏の甲子園】

2024.06.30

【夏の甲子園・四国地区好カード一覧】いきなりビッグ右腕対決!?徳島では阿南光と生光学園が2回戦で対戦か!?

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!