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初代王者、16年準Vの高松商は4年ぶりセンバツ 伝統の守りに強力打線がプラス、四国の名門復活を目指す

2023.02.23

初代王者、16年準Vの高松商は4年ぶりセンバツ 伝統の守りに強力打線がプラス、四国の名門復活を目指す | 高校野球ドットコム
16年の主将・米麦 圭造(高松商)=左から2番目

 第95回記念大会となる23年センバツが3月18日に開幕する。コロナ禍以前のように、全校による開会式が行われるなど、大会は熱気を帯びることが予想され、甲子園の舞台での球児たちの全力プレーが期待される。出場を決めた各校の過去のセンバツの記憶をたどってみる。

 昨年の秋季四国大会で準優勝した高松商(香川)は、4年ぶり28度目のセンバツ出場を決めた。過去の主なセンバツ成績は以下の通り。

★1924年
1回戦:〇7対6 和歌山中(現・桐蔭=和歌山)
※9回サヨナラ
準決勝:〇7対1 愛知一中(現・愛知旭丘=愛知)
決勝:〇2対0 早稲田実業(東京)

 記念すべきセンバツ第1回大会の覇者となった。初戦で9回2点差をひっくり返す逆転サヨナラ劇を演じて、そのまま頂点へと駆け上がった。それまで夏の大会では香川商として2度出場。現在の高松商となって初の全国大会で初優勝を果たした。

★1960年
2回戦:〇4対1 平安(現・龍谷大平安=京都)
準々決勝:〇2対0 兵庫滝川(兵庫)
準決勝:〇2対0 北海(北海道)
決勝:〇2対1 米子東(鳥取)
※9回サヨナラ

★2016年
1回戦:〇7対6 いなべ総合(三重)
※延長10回サヨナラ
2回戦:〇5対1 創志学園(岡山)
準々決勝:〇17対8 長崎海星(長崎)
準決勝:〇4対2 秀岳館(熊本)
※延長11回
決勝:●1対2 智辯学園(奈良)
※延長11回サヨナラ

 

 1960年は米子東との決勝で、山口富士雄内野手(元阪急など)が9回裏に史上初の決勝でのサヨナラ本塁打を放って2度目の優勝を決めた。この本塁打は大会唯一の本塁打で、大会初アーチが大会を締めくくる1発にもなった。名門対決でことごとく勝利して最後は劇的勝利のフィナーレだった。

 2016年は復活を感じさせる快進撃も、サヨナラ負けで準優勝に終わった。前年の明治神宮大会で初優勝して優勝候補として臨んだ大会。初戦で9回裏土壇場で1点差を追いつき延長10回サヨナラ勝ちして勢いに乗った。右腕エース・浦 大輝投手を中心とした伝統の守りと、準々決勝で22安打を放つなど、強力打線が武器だったが、最後は智辯学園の前に涙をのんだ。

 昨年秋は巨人ドラフト1位・浅野 翔吾外野手を輩出するなど近年は注目を浴びている。昨年夏8強メンバーも残る高松商ナインが今年も名門復活の頂点を目指す。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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