Column

【練習】世代No.1右腕、世代No.1左腕、152キロ左腕などU-18代表候補の投手陣の顔ぶれは歴代トップクラス

2023.04.03

【練習】世代No.1右腕、世代No.1左腕、152キロ左腕などU-18代表候補の投手陣の顔ぶれは歴代トップクラス | 高校野球ドットコム
左から東松快征、前田悠伍、平野大地

 第95回記念選抜高校野球大会は山梨学院報徳学園の優勝で幕が閉じた。

 今センバツを盛り上げた高校野球的なベストナインと、ドラフト候補として取り上げるベストナインを取り上げたい。

このベストナインではルールを設けた。

・1校1人

・高校野球的、ドラフト的な選手は被らせない

 躍進した学校になると2人以上を選びたいと思わせるほど選手の質が高いが、そこは多くの選手を選ぶ方法を選択した。

高校野球的なベストナイン

投手=林 謙吾山梨学院

 準決勝まで1失点完投勝利が3度、準決勝までの先発はすべてQS(6回3失点以内)を達成。山梨県に新たな歴史を作った投手といっても過言ではない。130キロ後半ながら伸びのある直球をコントロールよく投げ込み、次々と打ち取る投球は爽快だった。昨秋とはまるで別人のような投球。やはりセンバツで実績を残すのは「秋から別人のように成長できるか」に違いない。それを林は証明した。

捕手=尾形 樹人仙台育英
 
好捕手が多い今大会の中で、仙台育英は登場した3試合の中で投手力の高さが分かる試合運びをしていた。その投手陣をまとめる好リード。構え方や、リードの仕方、試合の構想を聞くと、インテリジェンス(知性)が高い捕手だと感じられた。

一塁手 仲田 侑仁沖縄尚学
 
1回戦で今大会第1号を放ち、大きく評価を上げたスラッガー。腕っぷしが強く、豪快な打球を次々と繰り出し、世代屈指のスラッガーへなりそうな予感をさせた。

二塁手 松下 水音(広島広陵)

 軽快な二塁守備に加え、準決勝までの4試合で、打率.462をマークした左の巧打者。どの試合でも安定したバットコントロールを見せ、何より軽快な守備が目に付いた。上位打線が注目される中、チャンスメーカーとして欠かせない存在だった。

三塁手 武藤 匠海作新学院

 英明(香川)戦でも特大の本塁打を放ち、勝利に貢献。まさに作新学院の主砲に相応しい実績を残すことができた。三塁守備も鍛えられ、強肩でもあった。

遊撃手 竹内 颯平報徳学園

 抜群の好守備を見せるショートストップ。打球に対する反応の良さに、スピーディーな動き、抜群の強肩など、すべてに華があった。高卒プロタイプではないが、いずれ大学などを経て、西武・源田 壮亮内野手(大分商出身)のような人気遊撃手になるかもしれない。

外野手 齋藤 陽仙台育英

 報徳学園(兵庫)戦で執念の同点打を放った。この場面で冷静になって4番の仕事ができるメンタルの強さ、技術の高さに驚かされた。仙台育英(宮城)での取材時でもパワフルでありながら、確実性の高い打撃で、次々と長打性の打球を飛ばす姿に驚かされた。

外野手 上田 耕晟(東邦)

 中日2二軍打撃コーチであり、松商学園ではセンバツ準優勝投手に輝いた上田 佳範氏を父に持ち、父譲りの強肩で補殺を記録。バットコントロールも良く安打を連発するなど、甲子園で大きな印象を残した。

外野手 酒井 駿輔東海大菅生

 今年の東海大菅生(東京)で頼りになる野手の1人。徳島城東(徳島)戦の逆転打や前田 悠伍投手(大阪桐蔭)からもヒットを放つなど、打撃面で印象を残した。また、快足を飛ばしたベースランニングや、左翼の守備では補殺を記録するなど肩の強さを見せ、走攻守全てにおいてハイレベルなプレーを見せた。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.07.05

白山高元監督の“下剋上球児”再現はあるのか!? センバツ1勝の宇治山田商、2年生集団で東海大会準優勝の菰野など各ブロックの見所を紹介【2024夏・三重大会展望】

2024.07.05

春連覇した加藤学園は悲観達成を狙う! 静岡、日大三島、藤枝明誠、プロ注右腕・小船を擁する知徳らが行く手を阻む!?【2024夏・静岡大会展望】

2024.07.05

静岡大会ではノーシード勢が初戦、常葉大菊川、聖隷クリストファーが開幕6日に登場【2024夏の甲子園】

2024.07.05

大阪大会は京セラドーム大阪で6日に開幕、大阪桐蔭は14日、履正社は14日に初戦【2024夏の甲子園】

2024.07.05

三重大会が6日開幕、昨夏代表のいなべ総合が初日に登場【2024夏の甲子園】

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.30

突然の病で右半身が麻痺した「天才野球少年」が迎える最後の夏 あきらめなかった甲子園出場の夢、「代打の一打席でもいいから……」

2024.07.05

白山高元監督の“下剋上球児”再現はあるのか!? センバツ1勝の宇治山田商、2年生集団で東海大会準優勝の菰野など各ブロックの見所を紹介【2024夏・三重大会展望】

2024.06.30

【夏の甲子園・四国地区好カード一覧】いきなりビッグ右腕対決!?徳島では阿南光と生光学園が2回戦で対戦か!?

2024.06.30

クラーク記念国際、別海、帯広三条などが北北海道切符【北北海道大会出場校一覧】

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!