ヤクルト待望の若手右腕が復活ロードの最終章?スラッガーのルーキーも本塁打を量産
オールスターゲームまで1ヶ月を切った。各チーム60試合以上を消化。今シーズンの戦い方は見えてきただろう。上位にいるチームは優勝争い、下位にいるチームは巻き返しを狙うことになる。
そんななかで各チームの2軍はどの様になっているのだろうか。1軍の起爆剤となるような選手はいるのだろうか。各球団の2軍で結果を残している選手を探ってみたい。
セ・リーグ3連覇を目指すヤクルトは、6月28日終了時点で首位の阪神から13ゲーム離れた最下位と、ここまで苦しんでいる。
一方、2軍では、ふたりのルーキーが快音を響かせている。ドラフト3位の澤井 廉外野手(中京大中京出身)、そして同5位の北村 恵吾内野手(近江高出身)だ。
両選手とも規定打席に到達しイースタン・リーグトップタイとなる8本塁打を記録。入団前から期待されていた長打力を発揮している。
澤井のOPS.842はリーグ2位。6月25日に1軍でプロ初ホームランを放った西武・蛭間 拓哉外野手(浦和学院出身)のOPS.811を上回っている。一方で、打率.242(149打数36安打)、K%は22.7%と確実性は高くない。
北村も2軍で打率.211(175打数37安打)、K%は17.6%と澤井同様に確実性は低い。
1軍では澤井は3打数ノーヒット、北村も1打数ノーヒットと結果を残すことができなかったが、2軍での成績は順調そのもの。今後の2軍戦では長打力を落とすことなく、確実性を上げていくことが求められる。
投手陣では、2021年に9勝を挙げた奥川 恭伸投手(星稜出身)が1軍復帰へ向けてギアを上げてきている。ここまで7試合の登板で26.1回を投げ防御率6.49。防御率だけを見ると目立たないが、BB%は4.2%と四球を与えない制球力は健在。
4月18日の初登板から徐々に投球イニングは伸び、6月13日の巨人戦(戸田)では今シーズン最長となる6回(97球)を投げた。球速も150キロを超え、順調に回復している。このままいけば後半戦には1軍のマウンドに戻ってきそうだ。
2020年ドラフト2位の山野 太一投手(高川学園出身)も8試合で36回を投げ防御率1.75と安定した成績を残している。山野は、昨シーズンはコンディション不良により1軍登板がなく今シーズンは育成契約。そのために今すぐ1軍に昇格することはできないが、支配下登録される可能性は十分にありそうだ。
※数字は2023年6月28日終了時点