DeNA宮﨑は今季、内川超えとなる右打者最高打率の達成なるか?
内川聖一(DeNA)
DeNA・宮﨑 敏郎内野手(厳木高出身)が、セ・リーグの首位打者争いを独走中だ。序盤戦では打率4割超えへの期待もかかるほどの勢いだった。7月2日終了時点で打率.366と4割は難しい状況ではあるが、それでも打率ランキング2位の広島・西川 龍馬外野手(敦賀気比出身)の打率.320に4分6厘もの大差をつけている。
今年12月に35歳となるベテランだけにスタメンを外れる日があるなど、フル出場を続けているわけではない。それでも2017年以来、自身2度目となる首位打者へ向けて順調にシーズンを消化しているといっていいだろう。
もちろんこのままの調子をシーズン終了まで維持できるかは分からないが、打率.366はかなりのハイアベレージだ。
楽天が加わり現在の12球団体制となった2005年以降で、打率.360を超えた首位打者は右打者最高打率を記録した2008年の内川聖一(横浜/現DeNA)による打率.378と、2015年のソフトバンク・柳田 悠岐外野手(広島商出身)による打率.363の2例しかない。
また、セ・リーグではここ2年の首位打者の打率は3割1分台で、打率.350を超えたのも2010年のヤクルト・青木 宣親外野手(日向高出身)がマークした打率.358まで、13年も遡らねばならない。現時点における宮﨑の打率の高さがよくわかるだろう。
セ・リーグに限ると歴史上でも打率.360を超えているのは、前述の内川に加えて1985年のバース(阪神/打率.389)、1989年のクロマティ(巨人/打率.378)、1951年の川上哲治(巨人/打率.377)、1980年の谷沢健一(中日/打率.369)、1999年のローズ(横浜/打率.369)、1950年の藤村富美男(大阪/打率.362)、1954年の与那嶺要(巨人/打率.361)の8例だけ。
宮﨑も球団の先輩に当たるローズと内川に続いて打率.360超えの首位打者に輝くことができるだろうか。また内川の持つ右打者最高打率の更新にも期待がかかる。