【香川】聖地・甲子園へ、四国地区トップを切り香川大会が開幕!
坂出商主将・西山 晴琉
2023年8月6日から休養日を含む17日間(雨天順延)の日程で兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開催される「第105回全国高校野球選手権大会」出場切符をかけ、8日9時から第105回全国高校野球選手権香川大会の開会式が、同日9時半開会式の徳島大会、13日開幕の愛媛大会、15日開幕の高知大会といった他の四国地区地方大会にさきがける形で香川県高松市のレクザムスタジアムで行われた。
今年は4年ぶりとなる入場制限なしで、高松北中・高吹奏楽部の生演奏による入場行進が実現。38校の選手たちはその喜びを、先導の丸亀城西・香川 拓矢外野手(3年)と各校のプラカード担当部員、さらに軽妙な学校紹介アナウンスを行う髙田 亜衣梨さん(三木3年)、新宮 苺花さん(高松桜井3年)、石川 八千月さん(善通寺一3年)のマネージャー3人に導かれ、歩調を合わせる大きな声と軽やかな足取りによる入場行進で表現した。
その後、吉澤 早春子さん(高松第一放送部2年)が総合司会を司った式は、福島 菜々夏さん(坂出合唱部3年)による国家斉唱。浅野 翔吾(現巨人)から名門・高松商主将の座を引き継いだ横山 亮太内野手(3年)による優勝旗返還など順調に進行。最後は四国屈指の強肩捕手としても名をはせる坂出商主将・西山 晴琉(はる)捕手(3年)による力強くかつ心を込めた選手宣誓に大きな拍手が巻き起こった。
この開会式前日には香川球児の前途を祝うように浅野 翔吾が高卒1年目にして巨人の1軍昇格という快挙を達成。「浅野さんの1軍昇格はとても励みになる。今年は昨年のチームとは違うし苦しい試合が続くとは思うが、一戦一戦大事に闘って最後に勝っている展開にしたい」(主将・横山)。第1シード・高松商や、センバツ1勝の第3シード・英明などを中心に展開される大会は、26日の決勝戦まで目が離せそうにない。
*なお、坂出商主将・西山 晴琉(3年)による選手宣誓全文は以下の通り。
宣誓
私たちは 憧れの聖地甲子園で プレーすることを目標に
希望そして覚悟を胸に 高校野球という舞台に飛び込みました
しかし野球がしたくても 多くの制限がかかり 活動ができず くやしい思いをした時期もありました
そんなときでも 甲子園への 熱い思いは変わることなく 仲間と励まし合い どんな苦難も乗り越え 今日この日を迎えることができました
香川の高校球児全員が 一致団結し 全力プレーで 野球の楽しさ 魅力 そして夢を
子どもたちに与え 希望と感動を届けることが 私たちの使命だと感じています
これまで たくさんの方の支え 応援があったからこそ 大好きな野球を 続けることができました
家族をはじめ 携わってくれた全ての方々に 深く深く感謝し 最高の恩返しをするとともに 悔いのない 熱い夏にすることを ここに誓います
令和5年7月8日
選手代表
香川県立坂出商業高等学校
野球部主将
西山 晴琉
取材=寺下 友徳