試合レポート

慶應義塾vs津久井浜

2023.07.13


二塁打を打つ八木陽(慶應義塾) (2)

慶應義塾、各打者がパワーアップし7回コールド勝ち!夏の大会を見据えた選手起用にも注目

<第105回全国高校野球選手権神奈川大会:慶應義塾7-0津久井浜(7回コールド)>◇13日◇3回戦◇サーティーフォー保土ケ谷

慶應義塾が3回戦を迎えた。

3回、1番・八木 陽内野手(3年)の左中間を破る適時二塁打で1点を先制。さらに3番・渡邉 千之亮外野手(3年)の痛烈な左適時二塁打で2対0とする。

4回にはバッテリーミスで1点を追加。5回には3番・渡邉が再び適時二塁打を放ち、4番・延末 藍太内野手(3年)の適時打で5対0。6回には内野ゴロの間に1点追加。そして7回には6番に入ったスラッガー・福井 直睦外野手(3年)の適時二塁打で7対0とし、7回コールド勝ちを決めた。

2回まで無得点に終わり、また、110キロ台の直球を投げる投手に対しても打ち損じてしまうなど、強力な慶應義塾打線らしくないところもあった。それでもしっかりと捉えた時の打球の速さはさすがと思わせるものがあり、着実にレベルアップしているのが感じられた。

1番・八木はこの冬からウエートトレーニングで5キロの増量に成功した。タイミングのとり方も下半身だけではなく、上半身も連動させることに変えた結果、飛距離もアップ。好打者タイプで、守備もハイレベルな選手ながら、高校通算12本塁打を記録している。

3番・渡邉も8キロほど増えて184センチ、82キロと大型スラッガーへ成長。春の県大会で1本目の本塁打を放ってから、一気に量産体制になり、現在、高校通算19本塁打は、チームトップの数字である。

森林監督は夏でも競争を位置づけており、多くの選手を起用しながら勝ち上がるシステムをとっている。野手には複数ポジションを練習させ、レギュラー選手を休ませたり、投手は継投と、レギュラーに固執しない起用で、酷暑の夏の大会を乗り切り、勝ち上がる方法だ。これができるのも、全選手の底上げをしっかりと図ったからだろう。

このまま慶應義塾が勝ち上がれば、今年の慶應義塾の選手起用がスタンダードになるかもしれない。

三塁を守る清原勝児(慶應義塾高)

渡邉千之亮(慶應義塾高) (3)

渡邉千之亮(慶應義塾高) (4)

二塁打を打つ八木陽(慶應義塾) (1)

二塁打を打つ八木陽(慶應義塾) (2)

二塁打を打つ八木陽(慶應義塾) (3)

二塁打を打つ八木陽(慶應義塾) (4)

二塁打を打つ八木陽(慶應義塾) (5)

三塁を守る清原勝児(慶應義塾高)

小宅 雅己 (慶應義塾) (1)

小宅 雅己 (慶應義塾) (2)

小宅 雅己 (慶應義塾) (3)

小宅 雅己 (慶應義塾) (4)

小宅 雅己 (慶應義塾) (5)

小宅 雅己 (慶應義塾) (12)

小宅 雅己 (慶應義塾) (13)

小宅 雅己 (慶應義塾) (14)

渡邉千之亮(慶應義塾高) (1)

渡邉千之亮(慶應義塾高) (2)

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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