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今年のU-18代表投手陣の力量は?世代No.1左腕、右腕、馬淵監督絶賛の二刀流など実力、起用法を考察!

2023.08.23


 8月31日から台湾(台北・台中)で開催される「第 31 回 WBSC U-18 ベースボールワールドカップ」へ出場する野球日本代表「侍ジャパン」U-18 代表20人が22日、発表された。

<投手>

 山形中央(山形)・武田 陸玖投手(3年)は馬淵監督も絶賛の逸材。球速表示以上を感じさせる直球に、強気のマウンドさばきに加え、打撃でも天性のバットコントロールがあり、木製バットでも快打を連発する。多くの野球人の気持ちを揺さぶるような「野球小僧」である。

 馬淵監督からは「外野の練習をしておけ」と言われていたぐらいで、ほぼ内定をもらっていた。故障もなく、この夏は投打で躍動していたので、驚きはない。

 仙台育英(宮城)の高橋 煌稀投手(3年)は、合宿でも好投を見せていた。145キロ前後の速球と、130キロ前半のスライダー、フォークで圧倒し、馬淵監督からも直球の強さを評価されていた。

 霞ヶ浦(茨城)の木村 優人投手(3年)は右のエースとして期待されている。しなやかな投球フォームから繰り出す140キロ後半の速球に、カーブ、フォークなど変化球も精度が高い。日本のエース格として間違いなく期待できる投手ではないか。

 日大三(西東京)・安田 虎汰郎投手(3年)は制球力が高く、決め球のチェンジアップは高確率で空振りを奪うことができる。ただ直球の威力がやや弱いのが課題で、強豪国相手には通用するか懸念材料。

 大垣日大(岐阜)の矢野 海翔投手(3年)は左サイドの技巧派で、常時130キロ前半をマークする直球と切れのあるスライダーで翻弄する。海外の打者が球の軌道に慣れないうちには大きな存在となりそう。中継ぎとして役割を果たしたい。

 智辯学園(奈良)・中山 優月投手(3年)は打者としてもバットコントロールの良さが光るが、投手としても140キロ前半の切れのある直球を投げる。マウンド度胸も良く、スタミナもある。去年の野田 海人捕手(九州国際大付ー西武)のような役割が期待される。

 大阪桐蔭(大阪)の前田 悠伍投手(3年)は高校生No.1左腕。140キロ中盤の速球に、魔球と呼べるチェンジアップ、スライダーなど各種変化球の精度も高く、マウンド度胸もある。左のエースとして、米国、チャイニーズ・タイペイ、韓国など強豪国に対して先発起用される可能性が高い。

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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