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ヤクルトでは奥川、山下、荒木らが1軍未出場

2023.08.25


 8月も下旬に差し掛かり、各チーム100試合以上を消化した。シーズンも残すところ1ヶ月半ほどだが、そのなかでここまで1軍出場がない選手を振り返ってみたい。

 セ・リーグ3連覇を目指したものの下位に低迷しているヤクルトは、投手10人、野手5人の合計15人が1軍未出場となっている。投手では奥川 恭伸投手(星稜出身)と山下 輝投手(木更津総合出身)の2人の離脱が順位にも大きく影響している。奥川は昨年の4月に登板した後は1軍未登板。今年は2軍で7試合に登板し、1軍復帰へ向けて順調にきていたが練習中のアクシデントで再び離脱した。2軍の最終登板は6月27日となっており、およそ2ヶ月間も登板がない状態だ。

 一方の山下は昨シーズン新人ながら日本シリーズでも登板するなど活躍。今シーズンも先発ローテーション入りを大きく期待されていた。しかしここまで1軍、2軍ともに登板がない。現実的には今シーズン中の1軍復帰は難しそうだ。その他にも原 樹理投手(東洋大姫路出身)や吉田 大喜投手(大冠出身)などドラフト上位指名選手が1軍で登板機会をつかむことができていない。

 高卒ルーキーの坂本 拓己投手(知内高出身)は4月21日に2軍デビュー。ここまで6試合の登板で11回を投げ防御率1.64とまずまずの数字を残している。

 野手ではベテランの荒木 貴裕内野手(帝京三出身)が1軍未出場。昨シーズンまでの荒木は、内外野を守れるユーティリティー制を武器とし1軍での出場も多かった。今年は1度も1軍への昇格がなく2軍でも55試合の出場で打率.235(153打数36安打)、0本塁打と目立った成績を残すことができていない。

 松本 直樹捕手(丸亀高出身)は内山 壮真捕手(星稜出身)の台頭もあり、1軍での出場機会はない。しかし捕手が登録抹消された際に1軍には呼ばれている。ドラフト2位ルーキーの西村 瑠伊斗内野手(京都外大西出身)はオープン戦で3試合に出場するもノーヒット。開幕からは2軍で汗を流している。ここまで72試合の出場で打率.157(210打数33安打)、3本塁打と苦戦中。今シーズンは2軍で鍛えることになりそうだ。

<今シーズン1軍未出場の選手>
※育成契約は除く
※◎はルーキー

<投手>
山下 輝
原 樹理
奥川 恭伸
吉田 大喜
杉山 晃基
柴田 大地
坂本 拓己◎
竹山 日向
大下 佑馬
嘉手苅 浩太

<野手>
松本 直樹
荒木 貴裕
西村 瑠伊斗◎
小森 航大郎
松本 友

※8月24日終了時点

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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