【U-18】1次ラウンド 日本 vs アメリカ
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勝つにはこの展開しかなかった…日本は理想的な試合運びでアメリカを破る
<U-18W杯:日本4-3アメリカ>◇3日◇1次ラウンド◇台湾
日本代表がアメリカに競り勝った。アメリカに勝利したのは、2019年のU-18W杯のオープニングラウンド以来である。以前は荒れた試合展開だったが、今回は手に汗握る熱戦だった。
どちらも気迫が込もった表情を見せるなど、最後までハラハラさせられるような試合だった。
日本代表からすれば、勝つにはこの展開しかない試合運びだった。
1回、4番・森田 大翔内野手(履正社)の2点適時三塁打で2点を先制した。これで試合の主導権を握った。
先発のエース前田 悠伍投手(大阪桐蔭)も落ち着いて自分のペースで投げることができていた。最速144キロ、平均球速140.42キロの速球と、スライダー、チェンジアップを駆使して、アメリカ打線を翻弄。6回途中まで無失点、8奪三振の投球ができたのも、前田の投球術の高さがあったからこそだろう。4回には無死二塁のピンチを招いたが、アメリカ二塁走者の判断ミスもあり、一気に2死走者なしとピンチを脱出。野球のルールを熟知している日本の選手たちに軍配が上がる形となった。
追加点が欲しい日本代表は5回にバッテリーミス、6回には寺地 隆成捕手(明徳義塾)が中越えの適時二塁打を放って得点を重ねた。速球に対しても振り遅れせず、着実にミートができる技術力は一級品だ。
この追加点が本当に大きかった。先制して、エースが無失点で抑え、中押し、ダメ押しという理想的な試合運びでリードを広げた日本代表。初回の2点のままではもっと重い試合運びになっていて逆転を許してもおかしくなかった。
まさに緻密な試合運びだった。堅い守備、野球のルールを熟知していたからこそ、勝てたといえるだろう。アメリカはポテンシャルの高い選手は多かったが、守備のミス、判断ミスなどもあり、もったいないところがあったが、それを逃さないのが、馬淵監督をはじめとした思考力の高い今回の日本代表である。
今回、投手、守備重視をした選手選考が生きた試合だったと言える。