試合レポート

【東京】代表決定戦 都立清瀬 vs 都立保谷

2023.09.19


都立清瀬が石井のランニング本塁打など積極的走塁で都立保谷に圧勝し、都大会出場

<秋季東京都高校野球大会1次予選:都立清瀬12ー0都立保谷(5回コールド)>◇18日◇代表決定戦◇日大鶴ヶ丘グラウンド

9月2日に始まった秋季都大会の1次予選も最終日。初日から最終日まで、猛暑の中で試合が行われた。

日大鶴ヶ丘会場の第1試合は、西東京の都立校同士の対戦。初戦を15対5と猛打で勝ち上がった都立清瀬に対し、1対0という接戦を制した都立保谷という対照的な勝ち上がり。けれどもこの試合では、都立清瀬の攻撃力がまさり、都立保谷を圧倒した。

試合は1回に得点がなかった都立清瀬が、その裏に守備につくと選手の1人が足を吊って試合が中断するという、都立清瀬にとっては嫌な展開。そして、都立保谷は1回、2番・吉田 大貴が二塁打を放ち、チャンスを迎える。しかし後続が打ち取られ得点できない。都立保谷にとっては数少ないチャンスを物にできなかったことが大きかった。

2回、都立清瀬は、この回先頭の5番・田中 日之介がレフトに長打。「走塁に力を入れてきました」と都立清瀬の塩坂直監督が言うように、積極的に先の塁を狙う田中は三塁まで進む(記録は二塁打と失策)。この走塁が都立清瀬の流れを作り、6番・松永 倫の左前安打で1点を先制する。さらに安打と四球で満塁とした後、2番・森 大樹の中前安打で1点を追加した後、四死球が3個続き、押し出しで3点を追加した。

3回も都立清瀬は、2点を追加した後、なおも続く一、三塁のチャンスで、3番打者で主将の石井 渉太が中越えの打球を放ち、石井は一気に生還し、ランニング本塁打となった。「ストレートをセンター返ししました。ホームランは公式戦では初めてです」と言う。

捕手でもある石井は、「ストライク先行になるように、大きく構えました」と語る。先発の粥川 瑛斗は4回を被安打1の無失点。5回に都立清瀬が2点を追加して迎えた5回は、高校に入ってから本人が志願して投手になった1年生左腕の小河 広太が無失点に抑え、12対0の5回コールドで都立清瀬が勝ち、都大会出場を決めた。

都立清瀬は新チーム結成後、まず都大会出場を目標にしてきた。都大会に向けて石井主将は、「強いチームと当たってもビビらずやっていきたいです」と語る。ここからは、新たなチャレンジである。

 

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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