試合レポート

【千葉】準々決勝 千葉商大付VS東海大浦安

2023.09.25


4発18安打18得点と大暴れ!千葉商大付が打撃戦を制した!

〈第76回秋季千葉県高校野球大会:千葉商大付18ー11東海大浦安(7回コールド〉♢25日♢準々決勝♢ゼットエーボールパーク

千葉商大付東海大浦安の「矛」があまりにも強すぎた。千葉商大付の吉原監督は「東海大浦安さんも打つチームですので、点の取り合いとは思っていました」と話していたように、試合の入りは、東海大浦安が優勢だった。

東海大浦安は初回に2点、2回に4点を奪った。対する千葉商大付は2回に1点を返しただけで6対1で東海大浦安がリード。しかし、3回からは千葉商大付の打撃が東海大浦安の投手陣に牙をむいた。

3回、8番・今和泉 瑛心投手(2年)の3ラン本塁打などで6点を奪い7対6と逆転に成功。続く4回には1番・栗原 真大外野手(2年)、4番・平林 大吉外野手(2年)、6番・石井 大和外野手(2年)の3本の本塁打が飛び出すなど5得点。6回にも4点を追加した。

その裏、東海大浦安は4点を返すが、千葉商大付は6回に2点を取り18対10とする。東海大浦安は7回に1点を返し反撃をするが力及ばず、千葉商大付が打撃戦を制した。

千葉商大付は1回戦で11得点、2回戦は5得点、3回戦は10得点と、得点力を誇ってきた。吉原監督は「新チームになってから打撃を強化しその結果が出たと思う。常にポイントとタイミングの話をしっかりと伝えているため、ここまで打撃力が上がりました」と話す。吉原監督の効果的な指導が打撃陣の好調を支えている。

投手陣では2回途中でマウンドに上がった2番手・今和泉の好投が光った。一塁の守備に着くなど、投手と一塁手を往復し、3度のリリーフでチームの勝利に貢献した。今和泉は「投手と一塁手の交代などで3回もマウンドに上がりましたが吉原監督の期待に応えられて良かった。打撃でも結果が出すことができたので嬉しいです」と微笑んだ。

「本塁打は入るとは思っていなかったです。一塁まで全力で走ってたらセンターが打球を追うのをやめたので、そこでホームランだと気付きました」

今和泉の逆転2ランは打線を一気に勇気づけた。

それでも、今和泉自身は投球に関しての反省を忘れなかった。「ボール球が続いてしまい球種を絞られてしまったので、ストライク先行で今後は攻めていきます」。確かにボール先行が多かったが、直球と変化球の使い方は悪くはなかった。あとはコントロールや球威、キレなどがつけば、さらなるレベルアップに期待できる。

今夏に引き続き千葉商大付はベスト4に進出。次の対戦相手は専大松戸に決まった。自慢の打撃力で、最速147キロ右腕・梅澤 翔大投手(2年)を打ち崩しにいく。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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