【ドラフト】度会隆輝(ENEOS)、横浜高初の「高卒社会人上位指名」なるか?
ENEOS時代の度会 隆輝
26日のドラフト会議まで、あと2週間ほどとなった。今年の指名候補選手を見ると高校生では大阪桐蔭(大阪)・前田 悠伍投手(3年)、大学生では青山学院大・常廣 羽也斗投手(4年=大分舞鶴)に中央大・西舘 勇陽投手(4年=花巻東)、そして社会人ではENEOS・度会 隆輝外野手(21=横浜高出身)が注目を集めている。
その度会は横浜高(神奈川)時代の2020年にプロ志望届を提出するも指名漏れ。大学には進学せず、社会人野球のENEOSで技を磨き、再びドラフト戦線に戻ってきた。今回は高卒社会人としてドラフト上位指名が有力視されている。
度会の母校である横浜高からは多くのNPB(MLB)プレーヤーが誕生している。高卒でプロ入りした選手では、松坂大輔(元西武他)や筒香嘉智外野手(DeNA他)を筆頭に涌井 秀章投手(中日)や近藤 健介外野手(ソフトバンク)、万波 中正外野手(日本ハム)らがおり、大卒では柳 裕也投手(中日)、後藤武敏(元DeNA他)らが活躍した。
社会人出身者では伊藤 将司投手(阪神)、荒波翔(元DeNA)、高橋健(元広島他)の名前が挙がるものの、いずれも大卒社会人でのプロ入りだった。
一方で高卒社会人(クラブチーム含む)出身は過去4人がドラフト指名(1人は入団拒否)されている。いずれもドラフト5位以下の下位指名だったこともあるのか、1981年に盗塁王を獲得するなど通算558試合に出場した青木実(横浜高→日産自動車→1974年ヤクルト5位)がいるものの、高卒、大卒、大卒社会人出身者の豪華メンバーと比べるとやや見劣りする。
度会は横浜高OBの高卒社会人出身選手として初の上位指名選手となり、偉大な先輩たちと遜色ない成績を残すことに期待がかかる。
<横浜高OBで高卒社会人ドラフト指名された選手>
石井満(日本石油→1965年阪神5位)※入団拒否
米山哲夫(東芝→1970年西鉄5位)
青木実(日産自動車→1974年ヤクルト5位)
丹波幹雄(ウィーンベースボールクラブ→1998年ヤクルト8位)
※2022年ドラフト終了時点