甲子園4強左腕・黒木陽琉(神村学園)、「魔球」を武器にプロ入りを目指す【ドラフト選手名鑑】
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2023年8月19日 第105回全国高校野球選手権大会 神村学園×おかやま山陽 9回裏無死 神村学園・黒木陽琉 場所=甲子園球場、カメラ=山口高明
鹿児島が誇る左腕がプロからの指名を待つ。今夏甲子園4強に進出した神村学園(鹿児島)の黒木 陽琉投手(3年)はプロ志望届を提出。甲子園のマウンドでその将来性の評価を高めた左腕が、26日のドラフト指名を心待ちにしている。
地元鹿児島で行われた国体では、自己最速をマークした。9日、北海(北海道)との1回戦でリリーフ登板。チームを勝利に導くことはできなかったが、自己最速を1キロ更新する147キロをマーク。ネット裏に詰めかけていたNPB10球団のスカウトの前で、「進化」した姿を見せた。まだまだ成長中…。そんな猛アピールのマウンドになった。
黒木の武器はカーブ。大きな落差があり、ブレーキがかかる。小さく変化する球が重宝される時代だが、緩急をつけることができるこの「武器」は黒木の評価を高めている。そのカーブはプロ野球ソフトバンクのリリーバー、キューバ左腕・モイネロ投手を参考にしているという。体の線は細いが、大きなフォームの縦ぶりの左腕から繰り出される大きなカーブは、モイネロの代名詞にもなっている。プロ野球の打者もこのカーブには苦労している。
高校1年の時に左肘の靱帯を痛め、過酷なリハビリを克服して今夏に大ブレーク。マウンドに立てることに「感謝」しながら、鹿児島大会、甲子園、そして国体のマウンドに臨んできた。これからどこまで伸びるか分からないとも評される左腕は、運命の日も「感謝」の気持ちを忘れず迎える。