佐倉侠史朗、甲子園では不発も「世代BIG3スラッガー」の可能性は∞【ドラフト注目選手名鑑】
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26日のプロ野球ドラフト会議まで、あと2週間を切った。プロ志望届提出も締め切られ、提出している高校生は、その日を心待ちにしていることだろう。
ちょうど2年前。21年の秋季大会で「スーパー1年生」と騒がれた逸材たちがいた。九州国際大付(福岡)の佐倉 俠史朗内野手(3年)も、そのなかの1人だった。
184センチ、110キロ。ずば抜けた体格に加え、バットを高く持ち上げるように左打席で構える姿は大きく印象に残った。もちろん、構えだけではない。鋭いスイングから多くの長打を放った。福岡大会、九州大会、明治神宮大会と1年生ながら4番に座り、活躍を見せた。高校通算31本塁打で、公式戦は10本。そのうち半分の5本はこの1年生秋でマークしたものだった。
場外弾あり、満塁弾あり、さらに大阪桐蔭(大阪)・前田 悠伍投手(3年)から神宮で1発を放つなど、長打力とスター性を兼ね備えたスラッガーとして君臨。どこまで伸びていくのかと期待を膨らませた。
その後は目立った活躍はできなかった。甲子園には出場するも1発を放つことはなかった。しかし、自らの打撃面では「進化」は見せていた。チャンスで1本を放つ勝負強さは磨きがかかり、さらに逆方向への打撃も確立を上げた。1年生から佐倉を見ていたスカウトからも「長打力」「体格のすごさ」に加えて「対応力がある」「柔らかい打撃ができる」など、見た目の体格からはあまり想像できない技術力も評価されてきた。
2年秋からは主将にもなり、周囲への気配りなど、プレー以外の成長もスカウトから聞かれるようになった。派手な活躍は確かに減ったが、確実に前に進んでいた。
周囲と相談した結果、プロ志望届を提出する決断を下した。大阪桐蔭の前田をはじめ、米国留学の道を選択した花巻東(岩手)の佐々木 麟太郎内野手(3年)、広陵(広島)・真鍋 慧内野手(3年)とともに「スーパー1年生」と呼ばれた佐倉。来年は「スーパールーキー」と呼ばれ、NPBで活躍する日を願う。