阪神の「満塁男」が日本シリーズ進出へ王手をかけるサヨナラ打
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<セ・CSファイナルステージ:阪神2-1広島>◇19日◇第2戦◇甲子園
阪神が誇る「満塁男」が試合を決めた。1対1で迎えた9回裏、2死満塁。8番・木浪 聖也内野手(青森山田出身)が右前へ劇的なサヨナラ打を放った。なかなか得点が入らない、重苦しい雰囲気を吹き飛ばすような当たりに、一塁側ベンチから飛び出した阪神ナインの手荒い祝福を浴びた木浪は、歓喜に酔いしれた。
今季、満塁での打率は.444を誇る。今季18打数8安打、本塁打1、19打点。今年の阪神を象徴するような「つなぎの打線」で作ったチャンスを、チャンスでめっぽう強い男が一振りで決めて見せた。
第1戦でも右前打を放って勝ち越しのチャンスを作り出したのが木浪だった。今季は初の3ケタとなるシーズン109安打をマーク。41打点もキャリアハイだった。下位打線からでもチャンスが作れるうえに、得点も挙げられる阪神打線のキーマンが、この短期決戦でも勝負強さを見せつけた。
これで阪神は2連勝を飾り、日本シリーズ進出へ王手をかけた。セ・リーグでは2018年の広島から、シーズン優勝チームが日本シリーズ進出を果たしている(2020年は新型コロナの影響でCSは中止)。それも2019年に巨人が阪神に1敗しただけで、2018年広島、2021年ヤクルト、2022年ヤクルトは、1敗もせずに突破。今年も阪神が初のファイナル突破を全勝で突破してみせる。