試合レポート

【近畿】報徳学園、次戦は大阪桐蔭! 間木が13K完封で1年越しのリベンジへ!〈秋季近畿大会〉

2023.10.22


4安打13奪三振で完封勝利を収めた報徳学園の間木歩

<秋季近畿地区高校野球大会:報徳学園2ー0奈良大附>◇21日◇1回戦◇大阪シティ信用金庫スタジアム
兵庫1位の報徳学園が奈良2位の奈良大附との投手戦を制した。
報徳学園は今春の甲子園でも活躍した間木 歩投手(2年)と今朝丸 裕喜投手(2年)の好投手2枚看板を擁する。両投手ともに好調で大角健二監督はどちらを先発にするか悩んだそうだが、相手打線との相性を考えて主将の間木を起用した。

「変化球でも真っすぐでもカウントが取れて、打者もどっちを待てば良いか分からない状態を作れた」と縦、横のスライダー、カットボールなど多彩な変化球を駆使した投球で、奈良大附打線を翻弄。8回まで10三振を奪い、奈良大附打線に得点を許さない。対する奈良大附先発の杉山 竜之輔投手(1年)も11安打を浴びながらも2失点と粘りの投球。球持ちの良い直球を低めに投げ込み、しっかりと試合を作った。

最終回も快調な投球を続ける間木は、連続三振で簡単に2死を取る。しかし、ここから連打と四球で満塁と一打同点のピンチを招き、打席には好投を続けてきた6番の杉山が入る。
奈良大附の追い上げムードが漂う中でも「抑えられる自信はあった」と冷静だった間木は、杉山を空振り三振に仕留めてゲームセット。4安打、3四球、13奪三振で完封勝利を収めた。

「間木は精神的に強い子ですので、初戦で硬くなるところをよく凌いでくれましたね」と力投を称えた大角監督。エース、主将に相応しい投球で大事な一戦をものにした。
準々決勝では昨秋の近畿大会決勝で敗れた大阪桐蔭(大阪)と対戦する。「チャレンジャー精神で去年のリベンジを果たしたいと思います」と意気込む大角監督。昨秋や今春の甲子園同様に白熱した試合を見せてくれそうだ。
取材・文=馬場遼

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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