西武2位上田大河(大商大)が強い決意「プレッシャーに負けない自信はある」
26日に行われたプロ野球ドラフト会議で、大阪商業大の上田 大河投手(大阪商業大高)が西武から2位指名を受けた。
最速154キロの本格派右腕で、カットボールやフォークなど、多彩な変化球も器用に操る。2年連続で大学日本代表に選ばれ、今秋のリーグ戦では9回1死までパーフェクトのノーヒットノーランを達成した。
三重県尾鷲市出身で、小学生時代に所属した尾鷲少年野球団の2学年上には阪神・湯浅 京己投手(聖光学院出身)がいた。中学1年生の夏に大阪府に引っ越し、大阪商業大高では3年春に府大会優勝。大学4年間で順調に力を伸ばし、上位指名を勝ち取った。
「率直に嬉しいという気持ちが一番大きいです」と率直な気持ちを語る。今後については「負けないところが自分の持ち味。上の舞台でもチームに貢献できるようなピッチングをしたいと思っているので、その長所を磨いていきたいと思っています」と抱負を語った。
上田が指名された直後にはチームメートの高 太一投手(広陵)も広島から2位指名を受けた。「高がいたから自分も負けずにやって来られたと思います」とエースを争うライバルの指名に笑顔を見せ、「もし投げ合える機会があるなら、絶対に勝ちたいと思います」と対抗心を燃やしていた。
大学では下級生からリーグ戦登板を重ね、着実に実績を積み重ねてきた。今年は主将を務め、チームのリーグ戦4連覇に貢献。「自分でもビックリです。4年間でしっかり成長できたかなと思います」と入学前に思い描いていた以上の投手に成長した。緊迫した場面で、闘志を前面に出しながらも、相手打者を見ながら冷静に投球できるマウンドさばきが持ち味。「気持ちの部分が自分は一番強いと思っている。上の舞台で投げさせて頂ける時があれば、プレッシャーには負けない自信はこの4年間でつけています」と頼もしいコメントを残した。
11月2日からは明治神宮大会の出場権を懸けた関西選手権に出場する。「自分の目標である日本一を達成してから次のステップに進めるように、まずは関西選手権で優勝することを目標にやっていきたいと思います」。大学生では関西No.1との呼び声が高い上田の投球に注目だ。
取材・文=馬場 遼