オリックス2位指名の聖カタリナ・河内、あの大エースを目指し京セラドーム大阪のマウンドへ!
浮田宏行監督と手を合わせる聖カタリナ学園・河内康介(オリックス・バファローズ2巡目指名・投手)
26日に都内ホテルで開催されたプロ野球ドラフト会議で、甲子園出場未経験ながら最速150キロの低めに突き刺さる直球と、縦横2種類のスライダーで今夏の愛媛大会ベスト4入りを果たした聖カタリナ・河内 康介投手が、オリックスから2位指名を受けた。
同校を卒業する選手としては史上初のNPBドラフト指名だ。愛媛県内の高卒ドラフト指名としては、2021年ソフトバンク育成5位指名の田中 怜利ハモンド投手(帝京第五出身)以来、2年ぶり。支配下での指名となると、2018年ロッテ8位指名の土居 豪人投手(松山聖陵出身)以来5年ぶり。さらに2位以上では2014年楽天1位指名の安樂 智大投手(済美出身)以来、実に9年ぶりの快挙となった。
自分の運命が決まるまでは浮田 宏行監督らとともに別室で待機していた。「正直不安な気持ちでいっぱいだった」というが、指名数分後に会見場へ現れた後は、落ち着いた表情で「苦しい時期もあったが周りの方々に本当に支えて頂いた」と感謝の言葉を口にした。
憧れの投手を聞かれると、迷いなくオリックス、そして日本のエースである山本 由伸投手(都城高出身)の名前を挙げ「もしお会いできる機会があれば変化球を学びたい」と現在習得中のスプリットをはじめとする決め球のレベルアップにも貪欲な姿勢を見せた。
浮田監督も「何を相手は望んでいるのか解る感受性も持っているし、人間性も持っている」と太鼓判を押す。まずは「子どものころから何度も足を運んでいた」という京セラドーム大阪での1軍デビューを目指して、さらなる鍛錬に励む。
取材・文=寺下 友徳