【東京】創価 4人の投手をつなぎ準決勝進出!早大学院 5失策が響く<秋季地区大会>
<秋季東京都大会:創価11-2早大学院>◇28日◇準々決勝◇スリーボンドスタジアム八王子
得点は11―2で創価が勝ったが、安打数は創価13本に早大学院は12本と1本しか違わないが、早大学院は失策が5個もあり、それが勝敗を分けた。
創価はもともと投手をつないで勝ち進んできたが、さらに1年生の背番号5の安原颯汰内野手(1年)も投手として台頭しており、「どこかで使いたかった」と堀内尊法監督は語る。そうした投手起用を頭に入れてのゲームプランが、的中した。
早大学院のエース・平井大翔投手(2年)はもともと内野手だが、今大会はここまで好投してきた。ただこの日は、「背筋を痛めていました」と木田茂監督は言う。そして3回表につかまる。この回先頭の創価の9番・小牧莉央外野手(1年)が三塁打を放ち、1番・嶋﨑正秀内野手(2年)の三ゴロで生還する。さらに2死から3番・田村蓮太郎内野手(2年)、4番・高橋球児内野手(2年)、5番・小宮己輝外野手(2年)、6番・井路端広明捕手(2年)の連続安打。しかも高橋は単打だが、他の3人は二塁打という猛打で、さらに3点を追加する。
早大学院は4回裏に萩原隼内野手(2年)の二塁打などで1点。5回裏も池田晄太郎内野手(2年)のこの試合2本目となる二塁打などで1点を入れて追い上げる。ただ創価は投手を先発の左腕・森山秀敏投手(2年)が4回に自身はファーストに回り、右腕の本格派・土居賢士郎投手(2年)をマウンドに送る。次の回からは左腕の長谷川輝投手(2年)をマウンドに上がるといった具合に投手を交代し、的を絞らせない。
創価は7回から攻撃のギアを上げるという。それは「ベンチの声出しとか、後押しです」と創価の堀内監督は言う。7回表創価は1死一塁から1番・島﨑が中飛を放つ。これが太陽光と重なり中堅手が打球を見失い安打になる。さらに2番・中川俊則内野手(2年)の右飛も落球し、創価が1点を追加する。さらに代打として打席に入った安原の中前安打で2人が還り、この回3点を入れる。8回表も敵失絡みで1点を追加する。さらに小宮の3ランで止めを刺された。
堀内監督の期待を受けて7回から登板した安原も、3イニングで被安打2の無失点の好投。堀内監督は「初登板で100点です」と評価する。際立った選手はいないものの、一戦一戦力をつけており、各選手が自分の役目を果たしている。こういうチームがトーナメントでは強いのかもしれない。創価は神宮球場で行われる準決勝で日大二と対戦する。勢いに乗っているチーム同士の対戦だ。
取材・文=大島裕史