センバツ準V右腕・山田が好投、「ドラ1バッテリー」「ルーキー左腕対決」など宮崎で若手が躍動
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宮崎で行われているプロ野球の第20回みやざきフェニックスリーグが30日で全日程を終えた。若手選手中心の秋季教育リーグの一環として、ルーキーを含めた将来有望選手をはじめ、来季復活をかける選手や、故障明けの選手などが実戦の場で調整を行ってきた。
最終日の30日。西武のルーキー右腕が好投した。ドラフト5位の山田 陽翔投手(近江出身)が広島戦で先発。5回を投げて75球、わずか2安打無失点に抑えた。2回には無死満塁のピンチを背負ったが、3者連続三振で切り抜けるなど、6奪三振をマーク。高校時代から評判だった「強心臓ぶり」は健在だった。
プロ1年目は上半身のコンディション不良などがあり、2軍で3試合の登板だけと満足なシーズンではなかったが、最後の実戦登板を最高の形で締めくくり、来季からの飛躍に期待が持てる。
その他、甲子園を沸かせた若手選手たちも、宮崎で来季への手応えをつかんだ。
26日にはDeNAの「ドラ1バッテリー」が躍動した。韓国選抜との試合で、21年ドラフト1位の小園 健太投手(市立和歌山出身)が先発マウンドへ上がると、3番・捕手として先発マスクを被ったのは、22年ドラフト1位の松尾 汐恩捕手(大阪桐蔭出身)。将来を期待される2人は9回1失点完投勝利を導き、チームを勝利に導いた。12日の中日戦でも2人が先発出場し、小園は3回を投げて無失点と好投。来季への期待がグッと高まる。
29日のロッテー阪神戦では、22年ドラフト3位のロッテ・田中 晴也投手(日本文理出身)が先発。5回を投げて2安打1失点と好投した。体づくりがメインだったルーキーイヤーだったが、2軍デビューも飾り、秋のフェニックスリーグでも先発5回を投げ試合を作った。安打は1回先頭打者に許した1本と、阪神2年目の21年ドラフト4位・前川 右京外野手(智辯学園出身)に4回に許した1発だけ。2回以降は毎回三振の6奪三振をマークした。
28日の阪神ーDeNA戦では、ルーキー左腕の対決が見られた。阪神の先発はすでに1軍デビューを飾ったドラフト2位の門別 啓人投手(東海大札幌出身)、DeNAの先発はドラフト4位の森下 瑠大投手(京都国際出身)。昨年の高校野球界で話題になった左腕同士の投げ合いは、門別が6回5失点(1自責)、森下が6.1回3失点と満足の行く結果ではなかったが、来季への糧にしていってほしい。ちなみにこの試合、阪神は21年ドラフト7位の中川 勇斗捕手(京都国際出身)、DeNAは松尾が捕手としてフル出場している。中川は京都国際(京都)時代の1学年下に当たる森下と対戦し、3打数無安打に抑えられた。21年夏にバッテリーを組んで甲子園4強に進んだ2人の対決は、後輩の森下に軍配が上がった。
かつて甲子園でプレーした選手たち。2年目、3年目を迎える来季に大ブレークしてくれることを願う。