大学日本代表候補・佐々木 泰が語る「青山学院大主将就任」と「ドラフト」
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青山学院大・佐々木 泰
来年のドラフト候補が勢ぞろいしている「侍ジャパン大学代表候補選手強化合宿」。初日のMVPを上げるとするなら間違いなくこの男だろう。
青山学院大の超攻撃的2番打者・佐々木 泰内野手(県立岐阜商・3年)である。
シートノックで三塁手としてガッツあふれるプレーを見せれば、フリーバッティングでは「大学代表候補選手の中でも頭ひとつ抜けている」と代表の計測担当者も語るスイングスピードで5本の柵越えを達成。うち2発はあわや場外弾の推定飛距離120メートル級で、改めて東都大学リーグ通算11本塁打の実力を示した。
そんな佐々木は今何を考え、この1年どんな成長を目指ししているのか?
ーーフリーバッティングでの5発柵越え。この坊っちゃんスタジアムでは秋季東都大学リーグ開幕週でも一発を放っていますが、改めてこの合宿への想いは?
佐々木 代表候補選手としてここでプレーするのは一年ぶりですが、自分たちの代になったという意識を改めて身をもって感じています。代表を背負うことは光栄なことなので、それにふさわしいプレーをしたいと思っています。
ーー代表合宿ではチームをけん引する立場にもなりますが、そこへの意識は?
佐々木 自分が下級生だった時にいろいろな先輩方にプレーしやすい環境を作っていただいたし、下級生もいるので積極的に声をかけていきたいです。技術面でもいろいろな交流ができればとも思っています。
ーーその技術面で、ここをこの合宿で向上させたい目標はありますか?
佐々木 走攻守すべての面です。ここから上のステージを目指すためにはそこが重要になってくると考えています。特にバッティングでは2・3年時にいい成績を残せていないので、この合宿がいいきっかけになればいいと思っています。
ーーその打撃面で最近取り組んでいることはありますか?
佐々木 ここ最近は差し込まれて打ってしまうことが多かったので「ボールを長く見る」という練習は意識して取り組んでいます。今日はそれがいい方向に出ました。
ーー秋は明治神宮大会決勝戦で慶応義塾大に敗れ、最後の最後に悔しい思いもしました。そして来年は上のステージへの勝負も待っています。
佐々木 自分の結果もそうですが、チームが勝つことが一番。新チームではキャプテンにもなりましたし、2024年は今年以上に頑張らないといけない。後悔なくやりきりたい想いはあります。
ーー4年生たちから託された言葉とかは?
佐々木 「俺たちを超えてくれ」でした。ただ、(春秋東都連覇・全日本大学野球選手権優勝の)三冠を超えるのはなかなか難しいですし、東都大学リーグは甘いリーグではないので。まずは一部残留を目標に定め、そこが達成できたら優勝を狙うという形で目の前の試合に全力で取り組んでいきたいです。
ーー今年のドラフトでは青山学院大から3選手が指名され、当日のうちに広島東洋カープ・新井 貴浩監督が(1巡目指名・常廣 羽也斗投手の)指名あいさつに訪れる雰囲気も味わっいました。
佐々木 そこに向けてはまだ自信よりも不安の方が大きい「大丈夫か?」と自分に問いかけています。この一年は自分の運命を決める大事な一年になるので、死に物狂いで頑張ってこの春に結果を出したいと思います。
青山学院大野球部主将就任も明かしてくれた佐々木。松山合宿ではまだ旧チームでの「5」を背負っている彼だが、2024年は主将だけが背負える「1」に身をまとい、大学野球界のトップに立つ闘いに挑んでいく。
(聞き手:寺下 友徳)