News

大谷翔平を輩出する一方で…同期ドラフト高卒組、日本に残るのは「たった一人」

2023.12.26


日米の野球界において、このオフ最大の関心事であった大谷 翔平選手(花巻東出身)が、ドジャースへ移籍した。契約は10年7億ドル(約1015億円)で、その大半は後払い。その巨額の契約からも、大谷の凄さと期待の高さが良く分かる。

大谷は2012年のドラフト1位で指名をうけ、花巻東(岩手)から日本ハムへと入団した。来年が日米通算12年目のシーズンとなる。大谷と同じく2012年のドラフト会議で指名を受けた「同級生」たちは、どのような状況なのだろうか。

大谷と同期入団の高卒選手からは、大谷のほか、2人のメジャーリーガーが誕生した。藤浪 晋太郎投手(大阪桐蔭→阪神1位)と、鈴木 誠也外野手(二松学舎大附→広島2位)だ。

藤浪は今シーズンから海を渡った。MLBでのキャリアをアスレチックスからスタートさせ、シーズン途中にオリオールズへ移籍。ポストシーズンのロースターに入ることはできなかったものの、地区優勝の美酒を味わった。現在はFAとなっており、来シーズンの所属先を探している。

鈴木は今シーズンがMLB2年目だった。故障による離脱期間はあったが、昨シーズンを上回る138試合に出場。打率.285、20本塁打、74打点、OPS.842と主要な部門で成績を向上させ、シルバースラッガー賞の最終候補にもノミネートもされた。3年目はさらなる飛躍に期待がかかってくる。

一方の日本では、田村 龍弘捕手(光星学院→ロッテ3位)しか、来シーズンは現役NPBプレーヤーが存在しない。田村は昨シーズンわずか2試合の出場にとどまったものの、今シーズンは78試合に出場。盛り返してきた。このオフには海外FA権を行使したうえで残留。複数年契約との報道もあった。ロッテで正捕手奪回を目指すことになる。

その他では、北條 史也内野手(光星学院→阪神2位)、溝脇 隼人内野手(九州学院→中日5位)が、今シーズン限りで戦力外通告を受けている。

大谷とドラフト同期の同級生は、今年が29歳の世代にも関わらず、NPBプレーヤーよりもMLBプレーヤーが多かった。

<2012年ドラフト会議で指名を受けた高卒選手>

※2024年NPB、MLB現役選手

大谷 翔平(花巻東→日本ハム1位)※現在はドジャース
藤浪 晋太郎(大阪桐蔭→阪神1位)※現在はFA
鈴木 誠也(二松学舎大附→広島2位)※現在はカブス
田村 龍弘(光星学院→ロッテ3位)

この記事の執筆者: 勝田 聡

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.07.06

23年三重王者・いなべ総合が初戦で敗れる!9回に逆転満塁弾を許す

2024.07.06

高校生ドラフト期待度ランキング10位-1位 ドラフト上位有力“超高校級の逸材”の中から1位に輝いたのは…?【2024夏直前版】

2024.07.06

MAX153キロ、高校通算39本塁打、偏差値70! 東京の超進学校に現れた“規格外の男”森井翔太郎の「気になる進路」

2024.07.06

【7日登場の逸材たち】超進学校・桐朋の二刀流が登場!横浜隼人の149キロ右腕、名門・県立岐阜商の149キロ右腕などプロ注目選手が続々初戦を迎える

2024.07.06

福岡大会ではシード校が明暗!大牟田、九産大九産が敗退、福岡大大濠、東海大福岡、春日、鞍手は勝利

2024.07.05

白山高元監督の“下剋上球児”再現はあるのか!? センバツ1勝の宇治山田商、2年生集団で東海大会準優勝の菰野など各ブロックの見所を紹介【2024夏・三重大会展望】

2024.07.05

春連覇した加藤学園は悲観達成を狙う! 静岡、日大三島、藤枝明誠、プロ注右腕・小船を擁する知徳らが行く手を阻む!?【2024夏・静岡大会展望】

2024.07.05

静岡大会ではノーシード勢が初戦、常葉大菊川、聖隷クリストファーが開幕6日に登場【2024夏の甲子園】

2024.07.05

大阪大会は京セラドーム大阪で6日に開幕、大阪桐蔭は14日、履正社は14日に初戦【2024夏の甲子園】

2024.07.05

三重大会が6日開幕、昨夏代表のいなべ総合が初日に登場【2024夏の甲子園】

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!