News

ドラフト指名漏れ・黒木陽琉投手(神村学園)が亜細亜大進学決定! 山崎康晃、平内に続 く「指名漏れ→亜大→ドラ1」を狙う!

2024.01.23


国体で力投を見せる黒木(神村学園)

昨夏、神村学園を甲子園ベスト4に導いた黒木 陽琉投手の進学先が亜細亜大に決まった。
プロ注目左腕と呼ばれながらもドラフトでは指名漏れ。黒木ほどの投手が指名されなかったたことは驚きだった。プロが望む大型左腕のスペックを満たしていた逸材だったからだ。
183センチ82キロと体格が良い。手足も長く、投手体型だ。ストレートは常時130キロ後半〜140キロ中盤(最速147キロ)で角度がある。高校生左腕としては一級品だ。
120キロ前半から後半を計測する曲がりが大きいスライダーをはじめ、120キロ中盤のチェンジアップ、120キロ前半のカーブと、いずれの変化球も打者の手元で鋭く変化するので、高確率で三振を奪うことができる。甲子園では4試合で、22回1/3を投げて、23奪三振と投球回以上の三振を記録した
甲子園では10四球。やや多めに感じるが、致し方ない面もある。黒木はすべてがリリーフ登板。苦しい状況では、ボール先行になることもあり、四球も増えやすい。それでも試合を壊さなかったので、一定以上のコントロールもあり、ネックになる部分とはいえないだろう。
そもそも黒木は育成指名ではNPBに行かない方針だった。本指名になると、本人の実力だけではなく、球団の意向や、指名順など様々な要素が絡んでくる。昨年のドラフトで黒木と同じ左腕は豊富だった。武内 夏暉投手(八幡南-國學院大)、細野 晴希投手(東亜学園-東洋大)、古謝 樹投手(湘南学院-桐蔭横浜大)らの大学生、高校生では前田 悠伍投手(大阪桐蔭)が1位指名を受けている。黒木は良い投手であるが、他の左腕を押し退けて、指名したいと思わせるほど絶対的な存在ではなかったということだ。

黒木の亜細亜大4年間での目標は、世代を代表する左腕になること。ドラフト対象となるのは2027年。上位指名を受けることができるか。
黒木と同様、ドラフト指名漏れを経験し、亜細亜大に進んだ後、ドラフト1位を獲得した現役投手が2人いる。DeNAの山﨑 康晃投手(帝京)、巨人の平内 龍太投手(神戸国際大付)だ。
黒木は2人と比べても、経験値は豊富。故障することなく、実績を重ねていけば、彼らに続くドラフト1位が見えてくるだろう。

【関連記事】
亜細亜大の新入生が豪華すぎる!甲子園4強・神村学園のエース黒木、東海大相模と健大高崎の主将、土浦日大の遊撃手ら超強力布陣!

この記事の執筆者: 河嶋 宗一

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.07.05

白山高元監督の“下剋上球児”再現はあるのか!? センバツ1勝の宇治山田商、2年生集団で東海大会準優勝の菰野など各ブロックの見所を紹介【2024夏・三重大会展望】

2024.07.05

春連覇した加藤学園は悲観達成を狙う! 静岡、日大三島、藤枝明誠、プロ注右腕・小船を擁する知徳らが行く手を阻む!?【2024夏・静岡大会展望】

2024.07.05

大阪大会は京セラドーム大阪で6日に開幕、大阪桐蔭は14日、履正社は14日に初戦【2024夏の甲子園】

2024.07.05

静岡大会ではノーシード勢が初戦、常葉大菊川、聖隷クリストファーが開幕6日に登場【2024夏の甲子園】

2024.07.05

三重大会が6日開幕、昨夏代表のいなべ総合が初日に登場【2024夏の甲子園】

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.30

突然の病で右半身が麻痺した「天才野球少年」が迎える最後の夏 あきらめなかった甲子園出場の夢、「代打の一打席でもいいから……」

2024.07.05

白山高元監督の“下剋上球児”再現はあるのか!? センバツ1勝の宇治山田商、2年生集団で東海大会準優勝の菰野など各ブロックの見所を紹介【2024夏・三重大会展望】

2024.06.30

【夏の甲子園・四国地区好カード一覧】いきなりビッグ右腕対決!?徳島では阿南光と生光学園が2回戦で対戦か!?

2024.06.30

北照が9年連続48回目の南北海道大会に進出【2024夏の甲子園】

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!