News

和田康士朗、育成からレギュラーダッシュの下剋上なるか!? ロッテ育成事情

2024.01.25


和田康士朗だけではなく、植田 将太も注目したい

1月も下旬に差し掛かり自主トレが本格化してきた。なかでも育成選手たちは支配下登録を勝ち取るためにより一層、汗を流していることだろう。

昨年の育成ドラフト会議では史上最多の57人が指名を受けた。全選手にチャンスはあるものの支配下登録枠(70人)があるため、全員が支配下登録されることは現実的にありえない。そもそも現在在籍している支配下登録選手のなかで、生え抜きの育成ドラフト出身者はどれくらい在籍しているのだろうか。

ロッテは投手、野手ともに育成ドラフトで指名した選手が主力に成長している。投手では西野 勇士投手(新湊出身)がその筆頭格になる。

西野は2012年のシーズン後に支配下登録されると、2013年には先発ローテーションに入る9勝をマーク。翌年からは守護神に配置転換されると3年連続で20セーブを挙げた。

その後はやや停滞するも、昨シーズンは再び先発として18試合に登板し8勝5敗、防御率2.69の成績を残し、復活を遂げた。今シーズンも先発ローテーションの一角として期待がかかっている。

その他にも森 遼大朗投手(都城商出身)と、本前 郁也投手(札幌光星出身)が昨シーズン1軍で登板した。

野手ではスピードスターの和田 康士朗外野手(小川高、都幾川倶楽部硬式野球団出身)が出世頭だ。2020年のシーズン開幕後に支配下登録されると、足を武器とし4年連続で2ケタ盗塁を記録。2021年には盗塁王も獲得した。代走での出場がメインではあるが、昨シーズンは自己最多となる113打席に立ち、打率.265、3本塁打と打撃面でも成長を見せている。

柿沼 友哉捕手(誠恵出身)は1年目のシーズン途中に支配下登録されると、控え捕手として通算195試合に出場。出場機会は多くないものの、2020年9月には澤村 拓一投手(佐野日大出身)とともに最優秀バッテリー賞を受賞した。

その他の野手では植田 将太捕手(慶應義塾出身)と山本 大斗外野手(開星出身)も育成ドラフトから支配下登録を勝ち取っている。

<ロッテの育成ドラフト出身の生え抜き支配下選手>
※2024年シーズン所属
西野 勇士(新湊→2008年育成5位)
柿沼 友哉(誠恵→日大国際関係学部→2015年育成2位)
和田 康士朗(小川高、都幾川倶楽部硬式野球団→BC富山GRNサンダーバーズ→2017年育成1位)
森 遼大朗(都城商→2017年育成2位)
本前 郁也(札幌光星→北翔大→2019年育成1位)
植田 将太(慶應義塾→慶應義塾大→2019年育成2位)
山本 大斗(開星→2020年育成3位)

 

この記事の執筆者: 田中 裕毅

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.07.06

23年三重王者・いなべ総合が初戦で敗れる!9回に逆転満塁弾を許す

2024.07.07

上田西が0封に抑えられて初戦敗退 23年はオリドラ1を擁して甲子園出場

2024.07.07

滋賀大会では日野がサヨナラ勝ち、伊吹はコールド勝ち【2024夏の甲子園】

2024.07.06

MAX153キロ、高校通算39本塁打、偏差値70! 東京の超進学校に現れた“規格外の男”森井翔太郎の「気になる進路」

2024.07.06

高校生ドラフト期待度ランキング10位-1位 ドラフト上位有力“超高校級の逸材”の中から1位に輝いたのは…?【2024夏直前版】

2024.07.05

白山高元監督の“下剋上球児”再現はあるのか!? センバツ1勝の宇治山田商、2年生集団で東海大会準優勝の菰野など各ブロックの見所を紹介【2024夏・三重大会展望】

2024.07.05

春連覇した加藤学園は悲観達成を狙う! 静岡、日大三島、藤枝明誠、プロ注右腕・小船を擁する知徳らが行く手を阻む!?【2024夏・静岡大会展望】

2024.07.05

静岡大会ではノーシード勢が初戦、常葉大菊川、聖隷クリストファーが開幕6日に登場【2024夏の甲子園】

2024.07.05

三重大会が6日開幕、昨夏代表のいなべ総合が初日に登場【2024夏の甲子園】

2024.07.05

大阪大会は京セラドーム大阪で6日に開幕、大阪桐蔭は14日、履正社は14日に初戦【2024夏の甲子園】

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.23

大阪桐蔭が名門・日体大に1勝1分け! スター選手たちが快投・豪快弾・猛打賞! スーパー1年生もスタメン出場 【交流試合】

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!