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センバツ出場の敦賀気比のエース・竹下海斗はОBの内海哲也、山田修義に匹敵する逸材だ!<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

2024.02.22


竹下海斗(敦賀気比)※写真は過去の取材より

今年のセンバツに出場する注目左腕の1人に挙がる竹下 海斗投手(敦賀気比)。昨年のセンバツでデビューし、大阪桐蔭相手に6回2失点の力投だった。130キロ前半の速球をコーナーヘ投げ分けて打たせて取る投球が光ったが、エースとして牽引した昨秋の投球は力強さが感じられた。秋の公式戦では56回を投げ、46奪三振、防御率1.45の好成績を残した。

まず最速140キロ・常時130キロ中盤の速球は角度があって、高めに伸びる球質で、北信越大会では次々と三振を奪うことができていた。

投球フォームを見ると、プレートの一塁側に立つことで、左打者からすれば、出どころが見にくい。
しっかりとトップを作って、リリースの位置が非常に高い。足上げからフィニッシュまでの動作を見ると、無理なくオーバーで投げることができているため、回転の良い直球を投げることができている。

球速表示としては突出したものではないが、打者からすれば打ちにくいストレートを投げているので、今の投球フォームのバランスを崩すことなく、フィジカル強化でもっと球速面が伸びていけば楽しみだ。

変化球はスライダー、チェンジアップを中心に投げ分ける。昨年のセンバツではコーナーへ出し入れして打たせて取る投球をしていたが、昨秋の北信越大会では高めにストレート、そして右打者にはチェンジアップ、左打者にはスライダーで三振を奪うパターンを持っていて、投球の引き出しは広い。

技術的には申し分ない。さらにレベルアップするには、フィジカル強化で自分の器を大きくすることが課題だ。

敦賀気比で活躍した左腕には、内海 哲也投手(巨人-西武)、山田 修義投手(オリックス)がいるが、2人の高校時代と比較しても技術的な面は劣るところはなく、将来的にプロを狙える技術を持った投手ではないか。

一歩ずつ体作りを行い、自分の投球スタイルを見失わず、結果を残していけば、評価は上がっていく投手だ。センバツでは秋よりも成長した姿を見せることを期待したい。

竹下 海斗(たけした・かいと)
左投げ左打ち
178センチ72キロ
大野市立上庄中(軟式・大野野球スポーツ少年団)
2年春に第95回選抜高等学校野球大会に出場
昨秋はエースとなり、56回を投げ、46奪三振、防御率1.45の好成績

<関連記事はこちら>
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この記事の執筆者: 河嶋 宗一

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